アーサー・ランサムの世界 by COOT

「バラ戦争」 今までの問題

Since : 1999/08/25
Last update : 2005/02/20

第1戦の問題

タイトル: 【バラ戦争】宣戦布告!

バラ戦争の騎士の皆さん、こあろろほい!

開戦!開戦!

高貴なる聖像さま(みよとこしえに)を、神代植物公園の赤バラ様より正当なる守護者と定められたる「赤バラ軍」から奪わんと欲する者に告ぐ。

聖像さま(みよとこしえに)の新たなる御座は、

  ニワトコの下の魚と一緒

に定めたり。いく千、いく万の人命は、死と死の暗夜に落ちゆくであろう。

高貴なる赤バラ軍騎士:COOT、まりりん、HEARTY
赤バラ軍、ばんざい!


第2戦の問題

タイトル: 【バラ戦争】第2戦開戦じゃ!

かるた室のみなさん、アホイ! 青バラ軍隊長 explorerです。

 開戦、開戦!

 我が軍によって守護されるべき尊き聖像さま(みよとこしえに)は賊軍の手の及ばぬ「通信に使ったものに付属するみどりの箱」の中に安置したぞ!

 分かるまい!
 くやしければ、土下座して新たなヒントを乞い願うがよいわ!
 ぐわっはっはっはっは・・・・・・・・・

 ではでは、また。(^-^)/
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- [explorer]
#えーえー、どうせ私は悪辣な軍司令官ですよ、ふんっ!


第3戦の問題

タイトル: 紫のバラ軍宣戦布告!

バラ戦争かるた室騎士の皆様、大変長らくお待たせしました。
本日は紫のバラ軍芸能部制作、脚本ミルクの森、舞台監督Titmouse、制作総指揮カカオ、『バラスの仮面』第1部へようこそいらっしゃいました。
この作品は宿敵「赤バラ軍」に囚われの身となった獄中脚本家ミルクの森将軍と紫のバラ軍が伝書バトを使って少しづつ書きあげた作品で、あの伝説の『紅天女』に勝とも劣らない大傑作であると自負しております。作品完成前に最後のサッフォーが行方不明となり上演初日に脚本が間に合わないという大ピンチ陥っていたのですが何と「赤バラ軍」総大将COOT将軍が黒バラを引き連れて北極探検へ出かけるという千載一遇の脱出チャンスが訪れたのです。
我が軍は手薄になった警備の隙をついてミルクの森将軍の大脱出作戦を見事成功させ、ミルクの森将軍は無事「紫のバラ軍」へ帰還することが出来ました。
こうして本日『バラスの仮面』は完成したのです。さぁ、お待たせしました、間もなく開演です。なお、この劇中で隠された聖像様発見へのヒントをバラしますので、くれぐれもお見逃しのなく。それではごゆっくりお楽しみ下さい。
                  高貴なる紫のバラ軍 カカオ司令官
************************************
1998年暮れ。かるた劇場。おりしも翌春から同劇場で上演される『ヤマネコの王女』の王女役のオーディションが開始されようとしている。問題の王女役は、あの天才少女子役として名高い姫川亜弓演ずる第一王女の妹役であり、大きな脚光を浴びることは間違いないとあって、各劇団が錚々たる顔ぶれを送り出してきている。中でも注目を浴びているのが、しばらく芸能界から遠ざかっていた天才子役北島マヤが、このオーディションでカムバックを期しているという事実である。生れながらのヒロインといわれ、天才の名を欲しいままにしてきた姫川亜弓が、ただひとりライバルと認めているといわれるあの北島マヤが。

控え室。数人の少女が立っている。北島マヤが遅れて入ってくる。一同かすかにざわめく。

円城寺さくら(劇団まりも所属)独白「あれが北島マヤか。なんだ、舞台をおりるとほんとに平凡な感じね。恐れるに足りないわ。負けるもんか。なんとしてもこの役をつかむのよ。めったにないチャンスだもの」
北島マヤ(劇団月影所属)「あ、みなさん、遅くなってすみません。あのう、まだどんなことをやらされるか発表されてないんですよね?」
相澤静香(劇団レインボウ所属)「しっ、あなた、静かにしてくださらない。いま、それが発表されるところよ」

突然、控え室のドアが開き、係の男が入ってくる。

係の男「それでは、これから簡単な劇を演じていただきます。内容は、この紙に書いてあるとおりです。みなさんにはティティの役をやっていただきます。あとのふたり、ディックとスーザンは、すでに『ヤマネコの王女』に出演が決定している俳優が演じます」

オーディション参加者全員に紙が配られる。一同ざわめく。
円城寺さくら「何これ?」(紙を手に読み上げる)
  
  ディック「でも、あれ、王水に溶けるんじゃないかな」
  スーザン「わたしは好きよ」
  ティティ「そうだと思った」

これだけなの? なあんだ、オーディションなんていうから、どんな難しいことをやらされるのかと思って心配して損しちゃった」
北島マヤ(つぶやくように)「難しいわ、これ、とても難しい……」
円城寺さくら(聞きとがめて)「えっ?」
北島マヤ「いったいどう演じたらいいのかしら。まるで検討がつかないわ。まず、このティティっていったい女なのかしら、男なのかしら。とても変わった名前なので、よくわからない。それにこの中性的な語尾じゃ、どちらにもとれるし。訳した人はどっちのつもりだったのかしら。それにこの3人は、どんな関係なのかしら。きょうだい、友だち同士、それとも三角関係? 彼らの年齢は? 何よりも、ここでいってる『あれ』って何なのかしら? 情報が少なすぎるわ。 いったい、どうやって役の気持ちに入ったら、いいのかしら」
円城寺さくら「うっ……」

マヤの鋭い分析を前に、一同を静寂が包む。

というわけで、バラ戦争参加者のみなさん、聖像さまはこの『あれ』の中に安置されています。オーディション参加者とは違って、みなさんには知識とそして12冊にも及ぶ情報があります。マヤたちのように悩むことは、ありませんね?

********「戦いの前には必ず歯を磨きましょう」**********


第4戦の問題

タイトル: 今度のは溶ける…もとい、解けるかな?

高貴なるバラ騎士のみなさん、こあろろほいっ!  explorerです。

 お待たせいたしました。
 青バラ軍よりバラ騎士のみなさまへお年賀でございます。
 楽しんで下さいまし。(^o^)

 ここのところ正解が出るのが早すぎるような気がするものですから、「ちょっと」ひねってみました。(^^
 我が軍が得意とする「聞き慣れない単語」作戦です。(^^(^^
“おになべな”級の不評は覚悟の上。(超えるかも………)
 みなさまもそのおつもりでどうぞ。(^^(^^(^^

===================================

 めぐみは物心ついて以来ずっと天涯孤独の身だった。
 叔父と名乗る男が彼女の前に現れたのは、たった半年前のことだ。
 それ以来、彼女を取り巻く環境は激変した。
 半年前までは住み込みでそば屋の店員をしていた彼女が、今では(いや、あのオーディションの日まで、だが)大きな劇団に所属し、大好きな演劇に毎日打ち込んでいられるのだ。
 それもこれも“どんきい叔父さん”のおかげだった。
 母親が生きていることも“どんきい叔父さん”が教えてくれた。
 彼女は“どんきい叔父さん”への感謝とともに自分の幸運に対する喜びをかみしめながら毎日を送っていた。
 そしてあのオーディションの日、思いもかけない母との再会、そして和解。
 オーディション一次選考にも通り、世界中の幸せが自分一人に降り注いでいるような心地だった。
 そして、またさらなる急転直下。

 突然現れた“えくるぷろーら”と名乗る男が“どんきい叔父”も、母親もにせ者だという、その言葉を口にしてしまった…………
 23年間全く何らの情報もなかった「叔父」や「母親」がいきなり現れる不自然さに気付いていないはずもなく、意識しないよう抑えつけていた疑念をはっきり指摘され、めぐみは激しく動揺した。
 男に言われるままに、というよりは「思い悩んだあまり」だが、結局最終オーディションには思い切り遅刻。 一応審査は受けたものの心証の悪化は避け難く、やはり落ちてしまった。
「ま、しょうがない・・・」
 めぐみは軽く肩をすくめると、オーディション会場から歩き出した。
 もう“母”のところにも“叔父”のところにも戻れない。
 ま、いいさ、元に還っただけ、それだけのこと・・・・・
 もう振り返りもしないまま彼女はオーディション会場を出ようとした。

「撫羅綺めぐみさん・・・ですね?」後ろから声をかけられた。
「はい?」めぐみは立ち止まり、振り向いた。
 そこに立っていたのは彼女と大体同じくらいの年格好の女性だった。
「なにか?」めぐみは尋ねた。
「私は青原ぢぉん」
「ああ、あなたが!
 はじめまして。 優勝おめでとうございます」
 めぐみは手を差し出したが・・・・、無視された。
「あなたは聖像さま(みよところしえに)探索の旅に出るのです」
「は〜あ?!」
「最後の古老が目覚めるまで待てないのです」
「あ、青原さん、あのね・・・」
「聖像さま(みよとこしえに)は「光」の保護のもとに確保されていなければなりません。 あなたはそのために特に選ばれた人間なのです」
(この女ぁ、ひとのこと無視してしゃべくるは、“あなた”を多用するは、やなやつぅ! 言ってることはワケ分かんないし、アブナイみたいだし、関わり合いにならないようにしとこう・・・・)
「すいませんけど、あたし用があるんで・・・・」
「誤解しないで下さい。
 私があなたをこの運命に導き入れるわけではないのです。
 あなたは自分の下したいくつかの選択の結果として、いつのまにか探索の旅を行っていることになるでしょう」
「・・・・」
「私からあなたに教えられることはごく少ないのです。 許して下さい」
「はあ・・・、どうも・・・」
「これが聖像さま(みよとこしえに)へ至る道。よく聞いて。」

「一緒なのはフロリンではなかったの・・・・
 でも中にはフロリンだってあるかもしれない。
 私にはそこまで分からない・・・・」

「はあ・・・、どうも・・・」
「じゃ、さようなら」青原ぢぉんはそう言うと身を翻して去った。
「あ?、え?、んーと・・・・?  おーーーい、こら!」
 あとに残されためぐみの頭の周りを疑問符が飛び回っていた。

(続く(…かもしれない))
===================================

◆ヒント部分再録◆
「一緒なのはフロリンではなかったの・・・・
 でも中にはフロリンだってあるかもしれない。
 私にはそこまで分からない・・・・」
◆ 再録終わり ◆

 難問であろうと自負しております。:-p
 もしかしたら……と思ったら片っ端からメールされることをお薦めします。
 「問題不適切」すれすれの線という自覚はありますので、もし隠し場所が判明したあと「不適切」と判断される方が多いようでしたら、青バラ軍へのなんらかのペナルティを考えましょう。(誰が?)

 みなさまのご健闘をお祈り…………するわけないでしょ?
 みなさまの討ち死にをお祈りしております。オドッチャエ ヘ(・、ヘ) (ノ、・)ノ

 ではでは、また。(^-^)/ 青バラ軍 forever!
=-=-=-=-= いく千いく万の人命は死と死の暗夜に落ちゆくであろう =-=

#これだけ言っといてあっさり発見されたら結構恥ずかしいかもしれない


第5戦の問題

タイトル: ナンシイ(赤バラ軍)の不意うち

バラ戦争の騎士の皆さん、こあろろほい!

だれもぜんぜん予期していないときに、攻撃がはじまった。
−− 『ツバメの谷』15章「ツバメ渓谷の生活」253ページ −−

★★★ 第5戦 第1ヒント 始まり ★★★

 ナンシイは、メトロポリタン美術館で、一番気に入った一枚の絵を眺めていた。ふっと横を見ると、ティティが微笑みながらナンシイの顔を見ていた。
 「カサビアンカ?」と、ティティがたずねた。
 「おどろき、もものき。」と、ナンシイもにっこりと笑いながらいった。「もうひとつのほうよ。」
 「そうね。」と、ティティはちょっとさみしそうな顔をしてゆっくりとうなずきながらいった。「でも、こうなる前にいろんなことやったわ。」
 その顔は、また楽しい思い出に微笑んでいた。

 「ねえねえ。」と、ロジャがふたりのそでを引っ張りながらいった。「こまないうちに早くお昼にしようよ。」
 3人は1階に下りて、噴水のあるレストランにやってきた。すでに満席だった。
 「かまわないわ。」と、ナンシイがいった。「この箱をテーブルの代わりにすればいいわ。」
 3人は箱のまわりに腰をおろした。箱には大きくT&Lと書いてあり、右上の方にはなぜか海賊旗の絵まで描いてあった。
 「わたしは何でもいいわ。」と、ナンシイがいうので、ティティとロジャで適当に料理を注文した。
 しばらくして、テーブルに料理が並べられた。
 「すごい!」と、ロジャがつぶやいた。
 テーブルのまん中には、大きなびんがあった。その下にはなぜかまた海賊旗の絵が描いてあった。
 「これあげる。」と、ナンシイがいって、ひとつの皿をロジャによこした。「これだけは駄目なんだ。」
 その皿の左上にも海賊旗の絵が描いてあった。
 テーブルには持ち帰り用のお菓子でも入っているのか、紙袋がひとつ置いてあった。出てきた料理をたいらげてもまだおなかが満ち足りなくて、
 「つつみ紙をやぶいてもいい?」と、ロジャがいった。
 その紙袋の右にもまた海賊旗の絵が描いてあった。

 「ねえ、」と、ロジャがいった。「どうしてあっちこっちにドクロの絵がかいてあるんだろう。」
 「それ、きっと宝のありかを示してるんだわ。」と、ティティがいった。

★★★ 第4戦 第1ヒント 終わり ★★★

 「あたりき車力。」と、ナンシイがいった。「わたし分かってるんだけど、まだこれ以上教えられないわ。もし、あなたたちがトンマで分からないんだったら、今度の日曜日にもう少しヒントあげる。」

                         赤バラ軍より心をこめて


第6戦の問題

タイトル: 紫のバラ軍第6戦宣戦布告!

バラ戦争各軍騎士の皆さん、AHOY!

大変お待たせしました、第6戦開戦です。
第5戦大将戦は「青バラ軍」が辞退するという思わぬ展開となりました。
我が「紫のバラ軍」も現在、土人生活化が激しいのですが(特に私)ただ者ではない我が軍の誇る両将軍によって新たなシリーズが(シリーズ化の予定)ここに完成しました。
無念の涙を流された青バラの皆さんもきっと楽しんでもらえるでしょう。

バラ戦争第6戦ヒント問題

唐夢教授の大冒険「伝説の聖像を探せ!」

いにしえより歴史が大きく動く時突如現われ、それを手にした者は「すべてを統べる」ことができるという伝説の聖像。それは時代の覇者を作りだし、また忽然と消えていく謎の魔導器であるという。最後に目撃されたのは第三帝国、ヒトラー総裁の執務室であったと伝えられている。ここにその聖像を追い求めている、悪の秘密結社とのつながりが噂される男がいた。男は考古学の一大発見のニュースを伝えるテレビを食い入るように見ていた。

*  *  *  *  *
「今回貴重な発見をした唐夢教授にお話を伺います。唐夢教授、教授の専門はエジプトだったと思いますが、今回の中国での発掘に参加されたのはどうしてでしょうか。」
「たしかに私の専門はエジプトなのですが、子供たちの友人が中国でちょっとした冒険をした話を聞きまして、中国に興味を持ち始めていたのです。そこへ今回の発掘計画が持ち上がったので、渡りに板、いや渡りに船と参加を決めました。アカデミー賞授賞式を見ていた日でしたかね、発掘計画書が届いたのは。まあ、私の名前も唐夢ですから、中国に縁があったとも言えるでしょう。」
「そうですか。それで、今回発見されたものですが・・・」
「古代の文書です。5文字ずつ4行並んでいるようですが、今のところ字がはっきりわかるのはその半分ほどです。これがその写しです。」
          見失○○○
          ○手○進行
          ○食器○○
          使鈎羅針○

「これだけでは、意味を推測するのは無理でしょうね。」
「いや、この字はアルファベットのような表音文字ではなく、表意文字のようのでこの文字に詳しい人の協力が得られれば全体の意味を推測することは可能だと思いますよ。」
「教授はこの文書はどういうものだとお思いですか。」
「ううむ、いったい何でしょうねえ。何か壮大な物語の一部の様に思えますね。たとえばニネヴェのアッシュールバニパル王の図書館跡から発掘された、ギルガメシュの物語を記した粘土板のような。今後は発見したものの解読を進めると同時に、類似のものが遺跡にまだないか発掘を続けるつもりです。」
「壮大な物語かもしれないとは、楽しみですね。解読に協力してくれる人が現われることに期待しましょう。お忙しいところ、ありがとうございました。」

*  *  *  *  *
「いったい何でしょうねえ、だと!そんな何も知らない、能天気な奴があれを見つけるとは。あれは、あれは・・・聖像の出現場所を予言するものに決まっているではないか!その手がかりが全世界に放送されてしまった。他の奴らがこのことに気がつく前に、何とかして聖像を見つけなくては!」
島輪教授はテレビを消すと、本棚の裏から地下室へと降りていった。

================
というわけで、この表意文字を解読できる皆さん、唐夢教授に協力して文書の意味を推測し、島輪教授より早く聖像の隠し場所を発見してください!

ヒント部分再録:

見失○○○
○手○進行
○食器○○
使鈎羅針○ 

================================
各軍騎士の皆さん、どうか頑張って下さい!
                 
                高貴なる紫のバラ軍 カカオ司令官
********≪戦いの前には必ず歯を磨きましょう≫*******


第7戦の問題

タイトル: 第7戦、赤茶バラ連合軍より宣戦布告!

高貴なるバラ騎士の皆さん、こあろろほい!

お待たせしました。赤茶バラ連合軍が誇りを持ってお届けする第1ヒントです。

************************************

次の展示室に入ると、ドロシアがおさげの髪をはずませてやってきた。
「遅れちゃったわ、ごめんなさい」
「遅すぎるってことはないわ」
そうナンシイが言ってメトロポリタン美術館の一行にドロシアが加わった。

ノートを大事そうに抱えたドロシアを見てティティが尋ねた。
「また新しいお話を書いてるの?」
「ええ、でもこれは違うの。絵の勉強のためよ。
小説家には絵の素養もあればなおいいっていうのが提督の意見なの」

ぶらぶらと展示室の中を歩いていたロジャが一枚の絵の前で立ち止まった。
「ティティ、この船、ツバメ号に似てるよ、もちろんぼくらの船の方がいいけど」
なるほどそれはどことなくツバメ号を連想させる茶色の帆の小帆船だった。
水平線近くにはたくさんの帆船と煙をもうもうとあげる汽船とが描かれていた。

絵の解説を読んでティティが言った。「印象派だわ」
陽光ふりそそぐ庭に四つの椅子が、丸い植え込みを囲むようにして
並べられ、帽子をかぶった男性と日傘をさした女性が座っている。
海岸と庭とを仕切る柵のそばにはもう一組の男女が立ち話をしている。

ロジャが言った。「ここもとってもすてきな芝生だね。
この日傘のひとはヒナギクについて文句を言わないよね?」
赤や黄、白の花々が庭をぐるりと囲んで咲きほこっている。
よく咲いた赤いグラジオラスがティティの目をひいた。

海をのぞむ庭の両端に立てられた旗竿は競争には格好の目印だ。
ロジャと交代で自分が舵をとるツバメ号が帆走しているさまを
ティティは想像した。グラジオラスは彼らを応援している観客だ。
白い日傘に白いドレスを着て座る女性はあのなつかしい農場だ。

「そっちじゃない、こっちの絵だ」ナンシイのほがらかな声がした。
見ると明るい水色の空に、女海賊のどくろのぶっちがいの旗も
かくやというほどの黒々とした木が二本、寄り添うようにして
描かれていた。

「雲がうずを巻いてるよ。ぐるーり、ぐるーり…」
ロジャの無邪気な言い回しがティティの胸にちくりと刺さった。
この絵の木の葉の茂るさまに、あのときの燃えさかる炎を
嫌な手の感触とともに思い出していた。

「竜巻かな?」ロジャが振り返って聞いた。
ドロシアはちらとティティを見たが、ティティが黙ったままなのを見て、
「多分、このぐるぐるしたのが画家の気持ちを表してるんだと思うわ」
代わりにそう答えた。

ティティは画家の気持ちをくみとろうとしていた。
どうしてこのひとはこんなに絵の具を塗りつけたのかしら?
こんなに激しく画家は何を訴えようとしたのかしら?
なんだか急に寂しさがこみあげてきてティティはぎゅっとロジャの手をつかんだ。

闇、心の闇だわ。ドロシアはこの絵に死のイメージを見ていた。
これはお墓の木だもの。黒い影が迫っているのよ。
例によってドロシアは物語を考えついて、その物語のあらすじを、
ティティとロジャにむかって話してみた。

「彼は指輪をまがまがしき力から守るため選ばれし者だった。
されこうべを連ねた道を行き、見つけしは姿形は同じくも偽りの指輪(注1)。
真の、そしてたった一つの指輪は、聖なる水を渡り、紅蓮の炎に捧げられた。
指輪を求めんとする者は、夜が打ち砕かれしとき、敵兵を探れ。」

「ん…とこれじゃだめだわ」ドロシアが真っ赤になった。
「ファンタジーに挑戦したいんだけど、土人の真似になっちゃうの」
「子供の目で世界を見た方がよくわかることがあるわ」ティティが言った。
「頭を使うんだ」ナンシイが口をはさんだ。

************************************

注1:この指輪は複数形です。


第8戦の問題

タイトル: バラ戦争第8戦

*********************************

メトロポリタン美術館を舞台にした第7戦から1ヶ月余、舞台は転じて、紫のバラ軍が危険な香りでいっぱいのドラマを新たにお送りします。

なお、これは新しく加わった銀のバラ軍を歓迎する意味と、インターン騎士の<Dreamscape>を一人前の騎士にするための紫のバラ軍によるおもてなしの意味も込めての特別上演といたします。

(「歓迎!銀のバラ軍」え?これじゃ歓迎になってない?まあまあ、どうぞ、ゆっくり、出来れば2週間以上に渡ってのんびりと上演を楽しんでください(^^; )

心して見よ、目を見開いて
いま時はうつろい、舞台は巡る

あるいは高貴なる紫か
はたまた邪悪なる赤か
ぬばたまの心の闇もかくやの黒か
枯れつくしたる茶か
色を失いたる白か
血の気も失せし青か
露に濡れ果てたる銀か

ロジャ 「ぼくの仕事があると思ったのになあ」
ティティ「でもあなたの好きそうなものよ」
スーザン「そんな時間にいいとは思わないわ」

それでは、お休みなさい、甘く麗しい夢を

五月初めの日曜日深夜

愛と畏怖の念を込めて  紫のバラ軍一同ならびにインターン騎士より

********後でもね********************

*****うん?世間はごーるでんういーくで休みだって?*****
<Dreamscape> = どりすけ


第9戦の問題

タイトル: 赤薔薇軍より【第9戦】宣戦布告ぞなもし

高貴なるバラ騎士の皆さん、こあろろほい!

赤薔薇軍は何度もバラ戦争に勝って、そのたびに『聖像さま=緑のオウム』をお預かりしているので、今ではすっかり赤薔薇軍の騎士になつき・・・

「なつくって何それ? なんちゅう言い方? わたしに、いてもらえてありがたいと思うわへんの? わたしも長いことここにおるなあ。赤薔薇のみなのお国言葉をおぼえてしもたわ。今回ここに来たのはやな・・・そうそう・・・」

−−− ヒント部分はじまり −−−

「ふうん、あの鳥の嘴はぶとくて派手でめっちゃすごいなあ。
せやけど、しっぽの長さとかしゅっとしたとこやったらうちも負けへんでー。
へぇ? 鳥が鳥見たらあかんいうんか? ほっといてぇや。
なんやて、じゃかましいから閉じこめるぅ?
あんた、鳩とまちごうたらあかんで!
あ〜こないなとこ入れよって〜〜ほんまにもぉ。」
  :
「誰かおなかすかせとんやって。」
「この揺れよんのは水の上に出たんかいのー。」
「この揺れよんのはさっきとは違う揺れぞなもし。」
「何か来たばい。なんやこら?甘か臭いばいね。こっちんとは丸うてころころしとうやない。こんビンの中でチャプチャプいうとるんは何かいな?」
「揺れがまたちーっとかわったばい。なんかしゃべっとっごたっね。」
「こん揺れは最初といっしょばいね。」

−−− ヒント部分終わり −−−

「今思い出せたのはこれくらいやな。ここはえらい居心地ええとこやし、ほかの薔薇軍のとこにはいきとうないなあ。ほかの薔薇軍のみんな、わたしのこと見つけんでもええよ。」
「あっ、そういえば・・・」

聖像さま、あまりおしゃべりが過ぎると白バラ軍の守護神のようになってしまわれますよ。さあさ、今日のところはこのくらいでどうぞお休みくださいまし。


第10戦の問題

タイトル: バラ戦争【第10戦】は始まった

高貴なるバラ戦士の皆さん,こあろろほい!

大変長らくお待たせいたしました。三毛猫同盟が満を持してお送りするバラ戦争第10戦,ただいま開戦であります。あらゆる手段を尽くして,どうぞごゆっくりお楽しみください。
なお,先日予告しましたように,第10戦に関しましては「即日終戦なし」という事にしたいと思います。

******問題はここから******

カッレが言った。
「三毛猫同盟が聖像さまを隠したんだ。なかなかうまく隠してあるが,ぼくにとっては簡単,探し方はこうだ。
まず次の(1)〜(5)が指しているものは何かな? 「ランサムしりとり」の要領で(でもしりとりじゃないよ)考えてみてごらん。今度はそれぞれを「模様」に直すんだ。するとある生き物が出てくるよ。その生き物の名前がついている場所を探すんだ。模様クラブ員でもこれなら大丈夫。頭を使うんだよ。」

(1)向こう岸であわて騒いでいる
(2)「わたし分捕っちゃったわ」
(3)「ここには家なんかないのよ」
(4)「文明ってなあに?」
(5)水先案内人求む

エーヴァ・ロッタが笑った。
「でもそれだけじゃわかんないわ。その場所の中で次のヒントに当てはまるもののある場所が聖像さまの隠し場所よ。

(歌うように)
忘れてしまったのが幸運になることもある

どう,わかったでしょ。
あら誰かがまだ何か言ってる。アンデスかしら。」

向こうからアンデスが大きな声で言っている。
「そこには誰かがしょっちゅうきれいにふいてる物もあるんだよ」

*****************

ロジャがいいだした。「おいおい,この問題簡単すぎないかい。」
ティティもいった。「トランクを探した時と似ているし。」
スーザンは首をかしげた。「理詰めで考えないとわからないんじゃないの。」
ペギイもいった。「でも持ち上げればすぐわかるし。」
ドロシアがまとめた。「素敵な隠し場所よ,最初から最後まで気を使った。」

******問題終わり******


第11戦の問題

タイトル: 【バラ戦争】第11戦、赤薔薇より宣戦布告!

高貴なるバラ騎士の皆さん、こあろろほい!

ティティは、聖像さまの行方を探すため、水晶玉をのぞいていた。
肩に乗ったポリーも一緒にのぞきこんでいる。

「八銀貨」「きれいなポリー」「ナポリきれいー」・・・
ポリー、何言ってるのよ。少し静かにしてくれる?
だんだん、見えてきたんだから。

ここは「タフな松の絵」を持つ所ね。「虎の邸宅の鴨」2つがあるわ。
1つは静かに働き続けて、1つは息を吹き返したのね。
これは「明日以降探せる」かな。
ああ、めまいがする・・・
あれっ、2つのものも「黒い手の盛る寿司」も消えたわ。
でも、ここに現われたのは何かしら。さっきはなかったわ。
ああ、まためまいがする・・・
上に「いい菜っ葉に蚊が」入っているものがのせてあるけど、
ここからさっき現われたものがやって来たんだわ。
まあ、ここにも「妻子乞う建物」があるのね。
ああ、またまためまいがする・・・
あれっ、さっきはもっといっぱい入っていたのに。
きっと「金庫売るあぐらなカバ」の仕業ね。
入っていたものを略奪して、代わりに
「狭い溝に年上の佐代子」を入れたんだわ。

ねえ、ポリー。あなた、人がしゃべっている時に、
わけの分からないことばっかり言わないでよ。

注:「明日」は「あした」ではなく「あす」と読んでください。


第12戦の問題

タイトル: 【バラ戦争】せんちょうさんへ

せんちょうさんこんにちは
ぼくはたまげたです
おとうさんもおかあさんも、ぼくたちがねているとおもって、へんなひととなにかだいじなはなしをしています
ばらせんそうのはなしみたいなので、せんちょうさんだけのないしょです


おかあさん:
 なかですか?
 しかしそれでは、さいきんわれわれがひなんされている せいぞうさま(みよ とこしえに)のあつかいについて、またしてもきゅうだんされるのでは?

おとうさん:
 ここまできたら いまさらていねいにあつかったってしかたないやん
 えいようがついていい、くらいにかんがえましょう
 さいこうの おもてなしになることまちがいなし!
 だいいち、げんにつかわれているのかどうかなんて かいてないもん

DIXON:
 うえにおいておくのでも よいのでは?

おかあさん:
 それでも、あまざらしにした といわれるでしょうね。
 ま、あめが ふらなかったらいいのですよね。
 ではばしょはそこでいいとして、ヒントはどのように?

らはーま:
 “2・1・1 まんなかの1のおもての○○のうえ”ではどうでしょう。

KAZUKI:
 それだけでは いくらなんでもとくていできないのでは?
 せめて【ふつうの2・ちいさい1・ばかでかい1、まんなかの1のおもての○○のうえ】くらいのけいようしをいれないと。

はるひメ:
 それでも、とっても なんもんにみえるんですけど・・・?(^^;;;
     
おとうさん:
 そんなよわきじゃいかん!
 これまでわれわれがなめたしんさんをじゅうばいにしてかえすのだぁーーっ!

おかあさん:
 じゅうばいにしてかえしたら、30しゅうかん せいかいがでないよ
 つらいめをみるのがこっちになっちゃう・・・
 ところでかんを とくていするためのヒントはどうします?

らはーま:
 「ツバメごうのよにんが でてくるかん」とか「でてこないかん」とかいうのは?
 または「でぃーきょうだいがでてくるかん」とか「でてこない かん」とか

はるひメ:
 それではあんまり めいじてきすぎるでしょうね
 せめて「しじゅうからではなかった」くらいにしないと

DIXON:
 それってひんとに なってますか?
 かんをとくていする ひんとは、ここまでわれわれがはなしあったなかに
 すでにでてきているから それでいいとおもいますが

KAZUKI:
 もしかして、さっきの あれですか?

DIXON:
 そうです。

おかあさん:
 え!? ・・・え、え、あれ ですか!?
 きがつくでしょうか、ふつう?
 ごびにまどされてしまう ひとがおおいのでは?

らはーま:
 さいきんのけいこうをみると、それはきょよう はんいになってきているように おもえます
 かんをとくていするひんとは さっきのあれということにしましょう
 しょうを とくていするひんとはどうします?

DIXON:
 それこそ なんもんですね
 このしょうの だいめいをひんとにするわけにはいかないし・・・・

おとうさん:
 しょうをとくていするひんとなんていらないよーー

はるひメ:
 だい8せんで「われわれのほんしつ」っていう ひんとがありましたよね?
 【いまのばらきしは たんさくちゅうの つぎのつぎ】では どうでしょう?

おかあさん:
 “いま”のばらきしでは ありませんよね?
 このひんとに ちょうせんしはじめたあとの ばらきしですよね?

KAZUKI:
 それはでも ひとそれぞれだから・・・・

DIXON:
 そうそう! じぶんはそんなことないから あのひんとはふとうだっていわれちゃいますよ。

はるひメ:
 うーーん・・・ じゃ、どうしましょう?



あっ! こまげた! くしゃみしちゃダメ!!
おかあさんがきがついちゃったじゃないかあ! こいつめ! えいっ!
おかあさんがくる〜〜
しろばらぐんばんざい


第13戦の問題

タイトル: あたしの かわりに・・・・

聖地巡礼隊の皆さん、AHOY!(*^-^*)/

もうすぐ聖地に向けて出発ですね。 いーなぁ。羨ましいなぁ・・・
私も 絶対いつかは行ってやるぞぉ!
んで、今回はお留守番の私の代わりに、聖像さまに聖地に行ってもらおうと思って、皆さんにお送りしました。聖地のどこかに隠してきてください。1つだけが本物の聖像さまで、残りは偽物なんです。でも、まだどれが本物か内緒。どこに隠したか、ぜひ聖地からお手紙で教えてね。
お便り、待ってま〜す!§^。^§

じゃあね。(^^)/~~
まりりん

タイトル: 聖地はやっぱりいいです!

まりりんさん、AHOY!

今朝は早起きしました。昨日は朝ゆっくりして出発が遅れましたが、お昼と夕食の時以外は、単独行動していました。私があまりに夢中になっていたので、もうすぐ夕食という時にAB船員達が私を呼びにきてくれました。でも、それからまたいろんな事があって、夕食に遅れてしまい、航海士をプンプンに怒らせてしまいました。やれやれ。昨晩枕にしたものの中に聖像さまを隠しました。

またお便りします。ではではまた。
COOT

タイトル: 出会いの旅

まりりんさん、AHOY!

旅先で仲間に出会えると嬉しさひとしおですが、この旅はまさにその連続です。こちらに着いて早々、さっそく、新たな仲間と火の国の探検をしました。この仲間のことは地元の土人もよく知っているようです。更に驚いたことに、馴染みの友達も加わって、この先どうなることやら!ワクワクしています。
とても嬉しくなったので、その友達を呼び寄せたものが入っていたものの中に、聖像さまを隠しました。
では、帰国するまでに、またお頼りする時間があることを願って。

HEARTY

タイトル: RE:あたしの かわりに・・・・

まりりん さん、Ahoy!

今日はなぎです。予定を変えてハイキングに出かけました。森のてっぺんまでのぼって、高原を進み、渓谷を横ぎって、急斜面のなかばで休憩しました。深々と息をすいこんでの深呼吸、とっても気持ち良かったです。さらに登って、目的地でお昼にしました。そこで拾った石を入れた袋と一緒に聖像さまもあれに隠しました。

ではではまた。
                            TRELLIS

タイトル: ティーゼル号より

まりりんさん、こんにちは。

ノーフォークの湖沼地方でティーゼル号のような船を借りています。
きのうは、ぶーむぶーむと鳴く声を聞きました。感激。この声をきいたのは、これで4回目です。ディックといっしょですね。
きょうは、そこから、彼らと同じところへ航海してきました。
たどりついたところで、船からおろしたものの中に、聖像様をかくしました。さがしてみてください。

Minnow

タイトル: 【バラ戦争】 第13戦 特別ルール

高貴なるバラ騎士の皆さん、こあろろほい!

★★★ バラ戦争に、革命だ〜 ★★★

隠し場所が4つありますが、それぞれの隠し場所について、どれでも分かり次第、次の4つのステップを踏んで攻撃してください。

【ステップ−1】

サガ全12巻をサガして隠し場所が分かったら、いつもの要領で攻撃メールを送ってください。そのたびに、その隠し場所が正しいかどうかは「かるた室」で発表します。

【ステップ−2】

見つけた隠し場所が正しかったら、第3・7・8・10・12巻を除くサガの残りの7巻を通して、聖像さまを隠した物が「1日」で出来るだけ長い距離を移動した場面を探してください。「1日」というのは、0時から24時までか、目が覚めてから寝るまでか、その場面にふさわしい方で結構です。ただし、列車・自動車で移動した部分は含みません。ある程度の推理が必要な場合がありますが、その推理が妥当かどうかの判断は、最終的には赤薔薇軍がさせていただきますので、あらかじめご了承ください。
(簡単のため「距離」と言ってますが、正しくは「道のり」です。)

【ステップ−3】

次に、その移動した距離を算出してください。算出方法は各軍で工夫してください。例えば、ノーフォークでは本物の地図(Ordnance Survey等)を使うのも自由です。北の湖では、ダリエンの突端からヤマネコ島の北端までの距離がサガのどこかに明示されていますので、それを基準にしてください。

【ステップ−4】

聖像さまを隠した物が1日で出来るだけ長い距離を移動した場面を一つだけ選んで、その場面(基本的に、巻・章・どこから・どこ経由で・どこまで)とその距離(○km)を攻撃メールに書いて送ってください。メールの中で、どのようにして距離を算出したかの根拠が分かるようにしておいてください。一度送った後でも戦争終結前なら訂正はOKです。

繰り返しますが、4つの隠し場所の「それぞれ」に対して以上の4ステップを踏んでください。

【戦争の終結と得点】

どこかのバラ軍が4つ全ての正しい隠し場所を見つけた後の次の次の日曜日深夜24時で戦いが終結します。余分の1週間は、防衛点の計算には入れませんが、他の軍はその間に引き続き攻撃できます。また、即日終戦なしのルールの精神を適用して、最短でも2週間の戦いとします。

4つ全ての正しい隠し場所を見つけた軍は全て攻撃得点2点を得ます。

【勝者の決定】

算出した距離の合計(隠し場所が4つあるから、最大4つの距離の合計)が一番大きかったバラ軍を第13戦の勝者とします。戦争終結後に、赤薔薇軍から勝者を発表します。

2つ以上のバラ軍が同じ場面を指定してきた場合は、算出距離が誤差の範囲内で違っていてもこちらで調節して同じ距離として扱います。全て同じ場面を指定してきた場合に限り、大将戦の可能性があります。

赤薔薇軍一同より

タイトル: これも 読んでちょ

皆さん、お帰りなさい。お便りありがとう。

ちなみに、4つのうちで最も距離が長いのが本物の聖像さまです。本物の聖像さまについての距離は、ボーナスとして2倍に計算します。


じゃあね。(^^)/~~
まりりん


第14戦の問題

タイトル: 新春かるた大会中継【バラ戦争第14戦】

バラ騎士のみなさん、こんにちは。

レポーター「今年も恒例の(そこのあなた、高齢ではありませんっ)紫のバラ軍芸能部主催新春かるた大会が開催されましたので、その模様を中継でお送りします。ほら、会場の外にもTakmur将軍が上の句を読みあげる凛々しい声が聞こえてきます」

Takmur「いーまーまーでーにー おしこめらーれた ばーしょよりもー」

一同、真剣なまなざしで畳の上に配置された下の句のカードを見ている。と、一瞬、紫の振袖が胡蝶のように優雅に閃いて……。
Titmouse「はいっ」(パシッ)
レポーター「さすがTitmouse将軍、さっそく1枚! お見事な手並みでした。バラの地模様の紫の着物もお似合いです(うっとり)」

Takmur(Titmouse将軍に笑顔でうなづき、次の歌を読む)「きーしーにーおーりー よろめくあーしーで はいりこむー」
レポーター「これがその入りこんだ中に隠したという問題の歌ですね」
と、またも、静寂を凛と裂いて、「はいっ」という声が響き、紫の袖がひらめいて、畳がパシッとなる。
レポーター「うーん、今年もやはりTitmouse将軍の年か。強い、強い、早くも独走態勢に入りつつあります」

Takmur「わーいーつーけー なんとかやーまは こーえーたーけどー」

紫の垂れ幕の外から見ていた観客から、「こんな私事の歌を入れたのは誰だー」という怒声。
ミルクの森広報課主任、つかつかと声の主に歩み寄り、「いいんですよ」と話しかける。「これが理由で開戦が遅れた(本当か?)のですから、関係あるんです。(「いいわけはよせー」「ひっこめー」との怒声が周囲から上がる。)い、いいわけじゃありません。それでは(早口になりながら)かるた大会、楽しんでくださいね」(そそくさと垂れ幕の陰に消える)

レポーター「場外で騒ぎがあったようですが、その間にこの1枚もTitmouse将軍が取りました。勝負は次の歌にうつっています」

Takmur「あーさーのそーらー かーやぶーきやーねーで かーぜーをーうーけー」
そのとたん、またも「はいっ」と声があがり、紫の袖が……。どよめく、観客。
レポーター「うーん、Titmouse将軍強し。またも、一人勝ちか」

が、そのとき、「異議あり!」という声があがった。声の主は、まだ一枚もとれずにいる参加者である。「いまのはお手つきじゃないですか。上の句と下の句があっていませんよ」

レポーター「という声があがっていますが」(と詠み手であるTakmur将軍と傍らに腕を組んでTitmouse将軍の活躍にエールを送っていたカカオ司令官を見やる。)
カカオ「いや、いいんです。あってますよ」(と、にっこり。)「これでいいんです。何しろ、実はこれこそ巻情報なんです、ふっふっふっ」

レポーター(画面正面にに向き直って)「とのことです。よろしいでしょうか。それでは、まだまだ名残惜しいところではありますが、これでいったん、かるた大会中継を終わります」(続きは第2ヒントで(^^))

*******************************
さて、ここで問題です。紫のバラ軍のかるた大会でここまでに登場した歌の上の句は、次の通りです。

「今までに 押し込められた 場所よりも」
「岸におり よろめく足で 入りこむ」
「Y2K なんとか山は 越えたけど」
「朝の空 かやぶき屋根で 風を受け」

この4句につながる下の句と歌の作者は次の通りです(順不同)。

「よいこらあがるぞ 岩の上まで」(詠み人知らず)
「広く平らで 端は四角」(聖像様)
「中から見えた トリコロール」(ジョン)
「決算に向かい 苦労は続く」(カカオ)

我こそはと思うバラ騎士のみなさん、上の句と下の句をつないで短歌を作り、全12巻中のある場面を導き出して、隠し場所を推理してください。歌だけでの推理も可能ですが、中継の中でのやりとりなども参考にしてみてくださいね。それでは、みなさんの楽しい推理メールを楽しみにしておりまーす。

紫のバラ軍広報課主任 ミルクの森

****戦いの前には必ず歯を磨きましょう**************


第15戦の問題

タイトル: ティティの夢【バラ戦争第15戦】

高貴なるバラ騎士の皆さん,Ahoy!

「広く平らで 端は四角」な場所から忽然と姿を消した聖像様のゆくえを追う,バラ戦争第15戦ただいま開戦であります。そこで前回にならってまず一首。

「このたびは おとり裏技 なかりける 地道にサガせ 巻の合間を」

それでは問題です。

************

ティティは夢をみていた。夢の中にいろいろな物があらわれたが,どれもぼんやりしていてはっきりしない。

…まず最初のものは何かしら。わかりにくいわね。「スーザン,おまえもか」と書いてある。でもそう意外じゃないと思うけど。

次は「中ではぜったいダメなもの」なの?

その次は「新しいぴかぴかのトリコロールといっしょにあったもの」ねえ…;どこかで見たような。

4番目は「中身がなくなったとき捨てちゃったけど,残りは島にあるもの」か。

そして最後は「大きいのやら小さいの,普通のものや,みどりのもの」か。

おや,今度は5つのものが全部一度に出てきたわ。ここはどこかしら。何人か人がいるけど,船長はこの場にいないのかしらね。

あら,ここに船長がいた。何かを持って出てきたわ。あっ,その中に聖像様が…とうとう見つけたわ…あれは…

そこでティティは目がさめた。

************

問題は以上です。開戦を祝ってさらに一首。

「なぞの海 わたるバラ騎士 かぢを絶え ゆくえも知らぬ 聖像さまかな」

それともこっちかもね。

「しのぶれど ヒントに出でにけり 聖像さま ここにありしと 騎士の言うまで」

皆さんの名推理をお待ちしています。

ではまた。              ∠(^。^)LMS@三毛猫リボン同盟

タイトル: ジョン船長がんばる【第15戦2週目】

高貴なるバラ騎士の皆さん,Ahoy!

バラ戦争第15戦は2週目に入りました。そこでまた一首。(おいおい)
「謎の山 五つの巨岩 難ければ まだ影も見ず 長の持ち物」

ティティの夢の中に出てきたものがぼんやりしすぎていて,あてもなくサガさせてしまったようですが,この5つのものを無駄にしてしまうのは惜しいので,2番手ジョン船長の登場です。彼が詳しく説明してくれます。(1つだけサガ以外の簡単な知識が必要かな?)

************
ジョン船長がんばる

ティティの夢に出てきたものを説明しよう。どう言えばわかりやすいかな。
まず最初のものは,ディクソンおばさんが持たせてくれたものだよ。でもあの時はほんとにだまされたなあ。そうそう,これはティモシイのお得意の一つらしいね。えっ? ヒントが多すぎて何がなんだかわからない?
じゃあ,2番目のもののヒントは今はもうたくさんだな。それだけでわかるだろ。
3番目のものは,ぼくたち全然持っていかなかったんだけど,スーザンのじゃなくおかあさんのほうのにあったんだ。
4番目のものは,半分からのが3つ,ほとんどいっぱいが2つ,からっぽといっていいのが1つ。でも忘れたり切らしたりすることが多いものだね。屋形船にはこれ以外なんでもあるんだけど。
5番目のものは2パイントのものだったのかな。

5つのものがそろっている場所。そこにいる船長とはだれだろう?
そして,その船長がどこかへ持っていったもの,その中に聖像さまがおわすんだよ。
もうわかったね?

えっ,まだわからない? 開戦以来どこかに裏技の巻・章特定ヒントも出てるんだがな。まあいいや。もう一つ,5つのものがある場所の目印になるものがあるんだ。たった今入った知らせなんだけど,それは…
「イ(一語終わり)…モ(一語終わり)…ニ(一語終わり)」いったい,こりゃなんて意味だい?

************

ではまた。              ∠(^。^)LMS@三毛猫リボン同盟


第16戦の問題

タイトル: ロンドンからの手紙(予告編その1:問題は含まれていません。)

ランサマイトの皆さん、AHOY!

あるランサマイト仲間からの素晴らし〜〜いメールです。聖地からのリアルタイムのレポートが実現しそうです。TARSというのは、もちろんイギリス本家のランサム・ファンの集まり「The Arthur Ransome Society」のことです。

−−−−−

わたしは今ロンドンのThanet Hotel(大英博物館の近くです)の部屋から書いてます。今日ヴァージンでロンドンに着きました。ちゃんとカトラリーもゲットしました。

明日の朝、ユーストン駅から10時35分の列車(これもヴァージンの急行です)に乗って2時頃ウィンダミア駅に着く予定です。

ぎりぎりまで行けるかどうか分からなかったのですが、明日から始まるTARS の創立10周年記念大会に参加することになりました。大会の模様を現地からレポートします。直接ニフティにつなげないので、かるた室にポストしていただけますか?

−−−−−

さて、「あるランサマイト」とは誰のことでしょう?

COOT

タイトル: ウィンダミアからの手紙(予告編その2:問題は含まれていません。)

こちらにもおうら山吹なメールが届きました。そういえば、昨年も突然成田から電話を頂いたなあ、と懐かしくなりました。以下はそのメールです。

〜〜〜〜〜

聖地ウィンダミア湖の南端に近い所にあるLakeside YMCAからです。今日からTARSの大会が始まりました。

夕食後に、アーサー・ランサム本人をご存知の方々から、ランサム本人のことについていろいろとお話がありました。その中のお1人が、ランサムからもらった手紙を持って来ていてランサムの直筆が拝めました。それだけでもすごいのに、なんと、とんでもないことが分かって会場は騒然です。

その手紙は、一見意味がよく分からない言葉が並んでいるのですが、それを解くと、未発表のサガの原稿を隠した場所?を示しているようなんです。長年その手紙をお持ちだった方は気付いていなかったようですが、今日はたくさんの熱狂的ランサマイトが世界中から集まってるので、どうもこれはランサムが隠した宝を示す地図に違いないということが分かってきました。

明日は、予定されていたカンチェンジュンガ登山やツバメの谷探し等のイベントに加えて、この謎解きをするプログラムが加わり、わたしはもちろんそれに参加することにしました。

HEARTY,the terror of the seas!

タイトル: RE:ウィンダミアからの手紙

HEARTY さん COOTさん そして皆さん AHOY!

あたしにも 来ましたよ>メール
それは こんなものでした。

************* ************ ***************

今バーベキューとダンスのパーティが終わって部屋に戻ってきたところです。今日はとっても充実した一日でした。

ランサムの遺稿探しは、ちょっと行き詰まっています。ランサムが残した手紙は痛み方が激しくて、肝心なところが虫食い状態なのです。

 それは○○○の△△△△△。
 XXXxXXの☆の中には★の□□がはいっていた。

みんなで考えたのですが、これだというのはまだ見つかっていません。ランサムの手紙には、意味不明なこんな言葉も書いてあります。

 しんちゅうのにぎり、20メートル、紺の上に赤
 右手にハンカチ左手は腰、帰ってきた詩人、懐中電灯
 そっくりのテント、20秒後、穴があいてしまった

みなさんも謎解きを手伝っていただけますか?

************ ************ **************

あたしも バーベキュー 食べたかったなぁ。

じゃあね。(^^)/~~
まりりん

タイトル: TARS10周年に参加しよう!

高貴なるバラ騎士の皆さん、AHOY!

》みなさんも謎解きを手伝っていただけますか?

というわけで、何か少しでも手がかりが分かったら、

 (アドレス省略)

宛の同報メールにて赤薔薇軍の騎士までお知らせください。
TARS大会現地に転送いたします。
日本のランサマイトの実力をみせてあげましょう!

HEARTY,the terror of the seas!


第17戦の問題

タイトル: ティティ、問題を出す【バラ戦争第17戦】

#沈没したままのドンキイ船長に捧ぐ。


ある日ティティがきいた。「ねえ,アーサー・ランサムという作家の遺稿が発見されたそうね?」
「うん。実はね,遺稿の他にパズルのようなものを書いた紙切れがあったんだ。これがそうなんだけどね。」と,船長がいった。
「あらそう? ねえ,前の時のようにわたしが問題を出してもいい?」と,ティティがいった。
「もちろん。じゃあタイトルは『ティティ、問題を出す』とでもしようか。今度も防衛できるといいねえ。」

************

ティティは熱心な目で見つめていた。
遺稿の中にあった紙片には謎めいた言葉と記号が書かれていた。
□と☆にはひらがな(カタカナ)1つずつが入るのは確からしい。
謎の言葉と記号とは,この順序で対応していることも確かだが,
それ以上のことはわからない。☆をどう解釈すればいいのだろう?
何かわながあるだろうのか?


「暗号とは思えない」
「航海士がした信号はU」
「ヴィッキイとテッドの間の場所」
「やつらがふつうねらうもの」
「時計をおいてあるところ」
「入口に書いておくことば」

□□□□□☆□
□□□□☆□
□□□☆□□□
□□□☆□□
☆□□□□□□
□□□□□☆□

************

「こういう問題なんだけどね。」
ティティは尊敬をこめた目で船長をじっと見た。「すごい…
あそこにいっしょにしまいこんであるとはちょっと気づかれないわよ。」
「そうだといいけどね。」
「みなさん,隠し場所がわかったらメールくださいね。

タイトル: ティティ、追加ヒントを出す【第17戦】

高貴なるバラ騎士の皆さん,Ahoy!


「まだリオの沖で待機中の攻撃軍が多いようだね。」と、船長がいった。「これじゃアマゾン川に達するのはいつになるかな? アマゾン川から先もあるしね。やはり「杞憂」が過ぎたんだろうか。」
「そうね。それじゃ追加ヒントを出しましょうか。」と、ティティがいった。

********

「わしには、よく意味がわかる。」
「ぼくたちも合図の意味はわかったから来たよ。でも、なんの□□□【ひらがな】なの?」
「お誕生日おめでとう。」
「みんながどっとはいりこんで、さがしまわったの。」
「わたし、たいへんなことしちゃったわ。」
「どんとおしこんでふさいじゃうのよ。」

□□□□□☆□
□□□□☆□
□□□☆□□□
□□□☆□□
☆□□□□□□
□□□□□☆□

********

「アンフェアだっていわれないか心配だよ。」
「あら、正直第一だったわよ。」と、ティティがいった。「それにこれはローストフトでもはやってたのよ。でも心配なら主犯にきいてみるのがいいわね。」


#ええと,わたしも可能な限りフェアにしたつもりですが(^^;  
                    LMS@三毛猫リボン同盟


第18戦の問題

タイトル: 提督からの手紙【バラ戦争第18戦】

高貴なるバラ騎士の皆さん、AHOY!

親愛なるドロシアとディックへ

あなた達がよく話していたナンシイという子が、あなた達の隠した宝を奪ってどこか別の場所に隠してしまったそうですね。私は隠し場所を聞き出そうと思って、そのナンシイという子に会ってきました。ナンシイが教えてくれた手がかりを絵にすると、こうなります。

   茶茶   茶茶  茶茶茶茶茶茶茶茶
  茶茶茶茶 茶茶茶茶 茶茶茶茶茶茶茶茶
  茶茶茶茶 茶茶茶茶 茶茶茶茶茶茶茶茶
  茶茶茶茶 茶茶茶茶 茶茶茶茶茶茶茶茶
   茶茶   茶茶  茶茶茶茶茶茶茶茶
   茶茶   茶茶  茶茶茶茶茶茶茶茶
 緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑********
 緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑*白白白白白白*
 緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑*白白白白白白*
 緑緑緑緑緑緑緑聖緑緑緑********
 緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑青青青青青青青青
 緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑青青青青青青青青
 緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑青青青青青青青青
 緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑青青青青青青青青
 緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑青青青青青青青青
 緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑青青青青青青青青

この絵を片手にあちこち行ってみたけど、まだ見つかりません。とってもうまく隠してあるのね。

                           Mrs. バラブル
−−−−−
提督からの手紙の余白には、次の11枚の絵が描かれていました。それぞれの絵が示す巻は既に提督が探してみたけれども聖像さまが見つかりませんでした。この11枚の絵を全て解けば、最後にたった1つ残った巻に聖像さまが隠されていることになります。

(A)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑桃緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑
 緑緑緑緑緑緑緑緑緑桃桃桃緑緑緑緑緑緑緑緑緑
 灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰
 灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰
 灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰
 灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰
 灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰
 灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰
 灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰
 灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰  
 
(B)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 青青青青青青緑青青青青青青青青青青青
 青青青青青緑青青青青青青青青青青青青
 青青青緑緑緑青青青青青青青青青青青青
 青青緑青青青緑青青青青青青青青青青青
 青緑青青青青青緑青青青青青青青青青青
 青緑青青青青青緑青青青青青青青青青青
 青青緑青青青緑青青青青青青青青青青青
 青青青緑緑緑青青青青青青青青青青青青
 青青青青緑青青青青青青青青青青青青青
 青青青青青青青青青青青青青青青青青青
 青青青青青青青青青青青青青青青青青青
 青青青青青青青青青青青青青青緑青青青
 青青青茶青青青青青青青青青緑緑青青青
 青青茶茶茶茶茶青青青青青青緑緑緑青青
 青茶茶茶茶茶茶茶茶青青茶茶緑緑緑青青
 茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶緑緑緑青青
 茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶緑緑緑茶青
 茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶緑緑緑茶茶
 茶茶赤茶茶茶茶茶茶茶赤茶茶緑緑緑茶茶
 茶紫紫茶茶茶茶茶茶茶紫紫茶緑緑緑茶茶
 茶茶紫紫紫茶茶茶茶灰灰灰茶緑緑緑茶茶
 茶茶茶茶茶紫紫茶茶茶茶茶茶緑緑緑茶茶
 茶茶紫紫茶茶緑茶茶茶茶茶茶緑緑緑茶茶
 
 
(C)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
                         黄
                        黄黄黄
   黒 黒 黒 黒 黒 黒 黒 黒 黒 黒
 茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶
  茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶 
 
                   黒
 
 
(D)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
       緑
      緑青
      赤青
     緑青黄黄
     緑茶黄黄
     緑茶
      茶緑
      茶青緑
      青緑
     青緑
     緑茶
     緑茶
      茶
      茶緑
      緑
      茶
      茶
 
 
(E)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
    青青青青  青青青青
  青青青青青青青青青青青青
  青青青青青青青青青青青青
 青青青青赤赤赤赤赤赤青青青青
 青青 青青青青青青青青 青青
 青青 青青青青青青青青 青青
 青青 青青青青青青青青 青青
 青青 青青青青青青青青 青青
    青青青青青青青青
    青青青青青青青青
    青青青青青青青青
 
 
(F)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
                     黒
                    黒黒黒
                   緑緑緑緑緑   緑緑
                  緑緑緑緑緑緑緑 緑緑緑緑
                緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑
           緑緑緑 緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑
         緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑 
      緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑
   緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑
 緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑
 白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白
 
 
(G)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒青黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒白黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒青黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒白黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒青黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒白黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
 
 
(H)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 茶茶黒黒黒黒黒黒黒黒黒
 茶茶茶黒黒黄黄黄黒黒黒
 黒茶茶茶黒黄赤黄黒黒黒
 黒黒茶茶茶黒白黒黒黒黒
 黒黒黒茶茶茶白茶黒黒黒
 黒黒黒茶茶茶白茶黒黒黒
 黒黒黒茶茶茶茶茶茶黒黒
 黒黒黒黒茶茶茶茶黒黒黒
 黒黒黒黒黒茶茶黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒白黒黒黒黒
 
 
(I)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 白白白白白白白白白白白白白白白白白白白黒黒黒
 白白白白白白白白黒白白白白白白白白白黒黒黒黒
 白黒白白白白白白黒白白白白白白白白黒黒黒黒黒
 白黒白白白白白黒黒黒白白白白白白黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒白白白白黒黒黒白白白白白黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒白白白黒黒黒黒黒白白白黒黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒白白黒黒黒黒黒白白白白黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒白黒黒黒黒黒黒黒白白白黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒白白白黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒白白白黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒白白白白黒黒黒白白白白白黒黒黒黒黒黒黒
 黒黒黒白白白白黒黒黒白白白白白黒黒黒黒黒黒黒
 
 
(J)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 茶茶茶茶      黒    茶茶茶茶
 茶茶茶茶  赤   黒 黒  茶茶茶茶
 茶茶茶茶      黒    茶茶茶茶
 茶茶茶茶      黒  白 茶茶茶茶
 茶茶茶茶 赤       黒 茶茶茶茶
 茶茶茶  赤       黒  茶茶茶
 茶茶茶             茶茶茶
 茶茶茶             茶茶茶
 茶茶茶    赤白       茶茶茶
 茶茶茶 白         白 茶茶茶
 茶茶茶 赤         黒 茶茶茶
 茶茶茶 赤         黒 茶茶茶
 茶茶  赤         黒  茶茶
 茶茶               茶茶
 
 
(K)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 黒黒黒黒青黒黒黒黒
 黒黒黒黒青黒黒黒黒
 黒黒黒黒青黒黒黒黒
 黒黒黒白白白黒黒黒
 黒黒黒白白白黒黒黒
 白白白白白白白白白

隠し場所がまだ分からなくても、解けた絵について「これは○巻△ページのXXXの場面だ」と攻撃していただければ、その分についての正誤の判定をして聖像さまが隠されている巻を絞り込むお手伝いはいたします。(赤薔薇軍は慈悲深いですから。)

追伸:今回は、隠し場所の1枚の絵とその巻ではないことを示す11枚の絵だけがヒントで、それ以外の部分は全て問題を解くのに関係のない演出です。

タイトル: リチャードからの手紙【第18戦第2ヒント】

高貴なるバラ騎士の皆さん、こあろろほい!

赤薔薇にとっては、ほとんど1年半ぶり、お茶バラと同盟した「メトロポリタン美術館での2枚の絵と1つの指輪」問題以来の久々の防衛です。今回は防衛出来るとは思ってなかったし、攻撃もたくさんいただいてるので、嬉しいです。ではでは、第2ヒントです。

−−−−−

親愛なる姉さん

最初の絵はちょっと問題ですね。姉さんは少々混乱しているようです。個々の特徴を表現しようとしているのはわかりますが、相対的な大きさがめちゃくちゃですね。形状を重視したものと数を重視したものが混在しているし。それに白ばかりとは限らないでしょ。そもそもこの絵じゃまるで風景画じゃないですか。手紙を見ていたらお腹がすきました。今から食べに出かけますので、この辺で。

                        心配性の弟リチャード

追伸:もう1つの絵がまだ解読されていないのは、ある部分のみ航跡(というより飛行機雲?)で描かれているのが少々不自然なような気がしました。絵とはこのように描くものです。

              灰灰灰灰灰
             灰青青青青青灰
            灰青青青黒青青青灰
 青青青銀青青青青青青青青青黒青青青黒青青青銀青青青
 青銀青青青青緑緑青青青銀青青青青青銀青青青青青青青
 青青青青青緑緑緑緑青青青青青青青青青青青青青青青青
 青青青青青青青青青青青青青青銀青青青青緑緑緑緑緑緑
 青青銀青青青青青青青青白青青青青青青緑緑緑緑緑緑緑
 青青青青青銀青青青銀青白白青青青銀青青青青青銀青青
 青銀青青青青青青青青青白白銀青青青青青青青青青青青
 青青青青青青青銀青青青青青青青青青青青青青青青青青

(赤薔薇軍注:Bと同じ巻からもう1つ別の場面の絵です。)


第19戦の問題

タイトル: おまたせ!!バラ戦争第19戦開戦

バラ騎士の皆さん、大変長らくお待たせいたしました!

邪悪なる赤バラ軍の手から聖像さまを奪い返した高貴なる紫のバラ軍は、その聖像さまをとある場所に隠しました。嗚呼、思いおこせば、雅びなる「かるた大会」問題から始まって師走のこの第19戦に終わるという、2000年もまさに紫のバラ軍の年でした。いやまあ、ひとことでいえば、20世紀は紫のバラ軍の世紀だったといえますでしょうか。(あ、みなさん、拍手はけっこうですよ、あくまでも謙虚な紫のバラ軍ですから、はっはっはっ)

さて、そこで20世紀の最後を飾るにふさわしい第19戦がいよいよ開戦いたしまーす。

これだけいっといて、すぐに解かれて、さ来週あたり次の問題が出たらちょっと恥ずかしいかも……い、いや弱気は禁物っすね、コホン。

というわけで、問題です。クロスワードなんだなあ、これが。(この下が問題です、この高貴なる枕の部分をあれこれ深読みしないように(^^;;)
================

−−ー−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ー
|XX|1 |  |  |2 |  |3 |  |4 |
|XX| I| E| F|  |  |  |  |  |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ー−−−−−−ー
|5 |XX|XX|XX|  |XX|  |XX|  |
|  |XX|XX|XX| M|XX|  |XX| O|
−−ー−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ー
|  |XX|XX|XX|  |XX|  |XX|  |
|  |XX|XX|XX| N|XX|  |XX|  |
−−ー−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ー
|6 |  |  |  |  |XX|XX|XX|  |
|  | K| L|  |  |XX|XX|XX|  |
−−ー−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ー
|  |XX|XX|XX|  |XX|7 |XX|  |
| A|XX|XX|XX|  |XX| C|XX|  |
−−ー−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ー
|XX|8 |9 |  |  |  |  |XX|XX|
|XX| H|  |  | G|  |  |XX|XX|
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
|10|XX|  |XX|XX|XX|11|  |  |
| D|XX|  |XX|XX|XX|  |  | J|
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
|12|  |  |XX|XX|XX|  |XX|XX|
| B|  |  |XX|XX|XX|  |XX|XX|
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(2文字X2文字で1マスです。等幅フォントを使用して下さい。縦線、横線をつなげて、X4つで埋まっているマスは塗りつぶしてお考え下さい。万一文字化けなどの問題があった場合は、お知らせ下されば対処します。)

横のカギ

1 鉄骨の骨組で赤いペンキが塗ってあったのは?
6 ロジャは海図と○○○○○を持ってあがってきた
8 号笛を短く2回鳴らしてきたのは?
11 腕がいちばん長い人がやったことは?
12 見つけるのにひどく○○○したっけ

たてのカギ

2 すばらしい支柱のある灯台
3 お茶の前にはじめ、夜も続けたのは?
4 きみたちは、だれですか?
5 きらきら光っているもの
7 洗濯用ソーダと角砂糖の買物をたのんだのは?
9 三、四人に十分
10 くじ、くじら・・・


たてと横のカギを使って推理し、このクロスワードを解いてみてください。そこまでが第1ステージです。するとABC・DEFG・HIJKL・MNOの個所から今度は隠し場所を示すカギが現れます。第2ステージではそのカギを使って隠し場所そのものを推理してください。

なお、たてと横の12個のカギはそれぞれ12巻各巻の特定の場面をさしています。該当場面をサガしあてて、隠し場所を示すカギに肉薄してくださいね。クロスワードを埋めながら、どんどん攻撃メールをください。消去法で続くサガしものが楽になるように、高貴にして寛大なる紫のバラ軍が判定して差し上げます。カギが示す場面は特定できなくても前後の音から推理できた場合も可とします。

それでは、我こそはと思うバラ騎士の攻撃メールをお待ちしております。


第20戦の問題

タイトル: 公約実現!!世紀をまたがる第20戦開戦

カーン、カーン、カーン、カーン、カーン、カーン!

高貴なるバラ騎士の皆さん、年末の慌ただしい航海、ご苦労さまです。21世紀港はもうすぐです。港に無事に入港出来るように、赤薔薇軍の騎士が水先案内をつとめさせていただきます。

次のそれぞれのブイが示す航路のど真ん中を突っ切ると、安全な入港航路を示す導灯が現われます。座礁しないよう気をつけてお通り下さい。

1.文明
2.子ヤギ
3.「わたしたちの」船長がもっているもの
4.かわくまで待たなくちゃだめだよ
5.ひくく身をかがめて引き上げたもの いかりの一種
6.スーザンとペギイ

これは少々ベテランの船乗り向けの航路でしょうか。導灯には、はるか昔に立ち寄ったなつかしい港を思い起こすものがあるかもしれません。明日元旦には、お年玉として、もう1枚の海図が出ますので、当直は見張りをおこたりなく〜。

入港期限は元旦の夜24時ですが、今世紀中に港に無事に入港出来た船には、赤薔薇軍より名誉ある称号を贈呈させていただきます。

*1 この戦いは特別ルールを適用し、2001年元旦終了をもって終結致します。勝者は第21戦の開戦権を得ることになりますが、短期特別決戦のため、ポイントは無関係とします。

                        (。。)
    HEARTY,the terror of the seas! ><

タイトル: 遅くなりました、2枚目の海図だよん

バラ騎士の皆さん、針路取りは順調ですか?そろそろ霧も晴れ、船着場が見えてきたはずです。次のそれぞれのブイが示す航路のど真ん中を突っ切ると、導灯を使わずに安全に入港出来ます。(つまり、隠し場所そのものが出てきます。)

7.風が吹くとからから鳴るところ
8.出航する前に持ってっちゃったのが残念ね
9.トム
10.説教することば
11.ベックフットの庭
12.つめで穴
13.かつっ、かつっ、ぶつ、ぶつぶつ
14.してはいけない 古い約束

#番号が7からはじまるのは、1枚目の海図が1〜6までの番号で示されていたので、それとの混乱を避けるためだけで、特別な意味はありません。

この隠し場所が、何巻のどの場面(あるいは何ページ)に出て来るかを指定して、攻撃メールをください。隠し場所は、この季節にふさわしいものかもしれません。

                        (。。)
    HEARTY,the terror of the seas! ><

第21戦の問題

タイトル: 続・三毛猫リボンの会【バラ戦争第21戦】

『続・三毛猫リボンの会』

 ランサマイトの集まり三毛猫リボンの会は日本からのゲストを迎えていた。これまでにも外国人のゲストはいたが、日本人の、それもランサマイトは初めてだったので、一同は興奮を押さえきれなかった。いつもは遅れてくるトランブルでさえ,十分余裕をもってやってきた。
 食事中は日本の新年の行事や日本のランサマイトのことなどが話題になり、やがてその日のゲストの尋問の時間をむかえた。
 尋問役に指名された化学者のドレイクが、いつもの「あなたは何をもって、あなたの存在を正当となさいますか?」という質問をした。
「わたしはランサマイトの一人として、『全人類ランサマイト化計画』を推進しております。」と、ゲストは言った。「それは先程食事中に話しましたね。でもそれ以外にも皆さんに楽しんでいただける謎を用意してきました。」
「ほう、それは楽しみですね。」と、画家のゴンザロが言った。
「わたしたちの間では『バラ戦争』というゲームをやっています。」と、ゲストは言い出した。
「バラ戦争?」と、作家のルービンが言った。「ヨーク家とランカスター家の?」
「いや、それとは直接関係ありません。やはり児童文学作家のリンドグレーンの作品の中に、子どもたちが『バラ戦争』と称して、『聖像さま』なるものを隠してそれを発見するのを競う遊びが出てくるんです。ランサマイトの『バラ戦争』はそれに基づいたもので、出題側がランサムの作品中のどこかに『聖像さま』を隠して、そのヒントをもとに他の攻撃軍が探し出す、というゲームなんです。回を重ねるにつれてヒントがどんどん巧妙かつ難解になってきています。ランサムの作品を隅から隅まで読んでいなければわからないことが多いです。暗号などが使われることもありますよ。」
「ほう、それはおもしろそうだね。」と暗号が専門のトランブルが言った。
「うん、ぜひその問題というのを紹介してください。」ゴンザロが言った。
「われわれが今までにこの会で解明できなかった謎はないからねえ。」
「われわれが、というよりヘンリーが、と言う方が正確なんじゃないか?」と、数学者のホルステッドが言った。
 それまで黙って後ろに控えていたヘンリーが口を開いた。「いえ,三毛猫リボンの会のみなさまが謎を解明なさるのです。わたくしはただ,落穂拾いをいたすだけでございます。」
「まあ、とにかくその問題というのを聞かせてください。」トランブルが言った。「われわれはみなランサマイトだから、きょうはヘンリーの助けを借りずに解決できるかもしれない。」
「いいですよ。」と、ゲストは言った。「そのかわりこの問題のことは外では言わないでもらえますね。今度の日曜に出題することになっているんです。実はこのニューヨークにも敵の将軍が潜んでおりましてね、漏れるとまずいんです。」
「この部屋で話されたことは、絶対に外には漏れません。」と、弁護士のアヴァロンがうけあった。
「よろしい。じゃあはじめます。われわれは『聖像さま』をあるところに隠しました。
その隠し場所を推理する手がかりが4つあります。

第1の手がかりはこれです。

*****************
*北西 北東:ビーフ ソーセージ*
*****************

「なんだい、それは?」と、ゴンザロが言った。「連想ゲームかな?」
「まあ、そんなようなものです。」と、ゲストが言った。
「それが隠し場所を示しているんですね?」と、トランブルがきいた。
「いや、これだけではありません。しかし隠し場所を示す手がかりの一つです。無理のない連想で導き出されると思うのですが。」
「まん中の:は何を意味してるんです?」と、ホルステッドが聞いた。「そこで2つにわかれているということですか?」
「いいところに気がつきましたね。そう、この:には意味があります。」
「じゃあ手がかりは2つなんですね?」
「まあ、2つといえば2つですが…」
「そりゃどういうことです? 1つなのか2つなのか,どっちです?」と、ドレークが追求した。
「そろそろ次の手がかりを出しましょう。」と、ゲストは言った。「ええと、

第2の手がかりです。

**********
*船長は     *
*もう気がついてる*
*黄地に黒    *
*一、二、三見え *
*そのうち二つ  *
**********

「これは何です?詩の一種ですか?」
「そうです,ゴンザロさん。これは短歌という日本の詩の形式の一つです。最初の3行を上の句、後半の2行を下の句といいます。」
「この詩が手がかりなんですね。」と、ルービンが聞いた。
「そうです。」
「詩全体があるものを示しているわけですね。」
「ええと,上の句も下の句も同じ物を指していると言う方が正確でしょう。」
「黄地に黒…?」
「ああ、それにはあまりとらわれないようにしてください。上の句の一部ですが、サガ以外の知識が必要なので…でも手がかりとしてはその前の2行で十分なはずです。3行目は形を整えるために入れただけでして…」
「ふ〜む。」トランブルが首をかしげた。「3行目はなくてもわかると…」
「そうです。でも3行目も手がかりには違いありません。すべての手がかりは同じくらい重要なんですが、あるものは他のものよりもっと重要でして…」
「なにを言いたいのかわかりませんなあ。」と、ホルステッドが顔をしかめていった。
「まあここらで次へ行きましょうか。

第3の手がかりはこれです。

***********
*ぐもぼおーんまどつ*
*らもれんしなぐすど*
*はちろーでゆーぷつ*
*まろのこうじゆつれ*
*うふばのよつじしよ*
*ごらぶつきりとやし*
*むつばくりのーのむ*
*らしーからもかかげ*
*ふゆんたんじとくぴ*
***********

「これまたわけがわかりませんねえ。そうか、並べ替えると意味をなすんじゃないかな? アナグラムでしょう?」と、トランブルがいった。
「それがその、わが軍はアナグラムが嫌いでして、出題しないことになっているんです。」
「ははあ。そう思わせておいて何食わぬ顔でアナグラムにするという手もありますよ。」
「なるほど、それはいい考えかもしれませんね。そのうち使いましょう。」
「それでどうなんです?これはアナグラムじゃないんでしょう?アクロスティックではないようだけど…。」アヴァロンがいった。
「どまん中でもありませんよ。」
「何かヒントはないんですか?」
「そう、縦にしたり横にしたりしてみてください。でも斜めにしてはだめです。」
「う〜ん。どこから見ても変わらんようだが?」
「余計なものに惑わされなければ最後に手がかりが見えてくるはずです。

さて、4番目の手がかりはこうです。

*********
*ジョージのほう*
*********

「ジョージ?それは誰です?」
「それがポイントです。」
「ひょっとしてこれもアナグラム…ということはないか?」と,ルービンがいった。「いや,アナグラムは使わないんでしたね。それとも…」
 少しの間沈黙があった。
「それでこの4つの手がかりが指し示す場所を答えろということなんですね?」と,ドレイクがまとめた。
「そうです。4つの手がかりがある場所を指し示しています。一つ一つは間接的なんですが、4つそろえばある場所を特定できるはずです。」
「ところでその隠し場所というのは今までの隠し場所とは違う場所なんでしょうね。つまり移動したように見せかけて実はもとの場所だった、ということはないんでしょうね。」ルービンがいった。
「それはありません。前回の場所ではありません。新しい隠し場所です。」
「なかなか難しそうだなあ。」
「いやあ、きみにとってはそうかもしれないがね,マニー。」突然ゴンザロが言い出した。「しかしわたしにとっては簡単な問題だねえ。」
一同はぎょっとしてゴンザロを見た。
「するときみは答えがわかったというのかい、マリオ?」ルービンが言った。
「そのとおり。答えは手がかりとは全然無関係のところにある。」
「なんだって!?」
「つまり4つの手がかりは見せかけで、本当の問題はさっき話題に出たところにある。先程あなたは日本では干支というのがあって,毎年動物が割りあてられていくんだと言いましたね。去年は龍の年で、そして今年はヘビの年だという。ということは1、2巻に出てくる「マムシのはいっている葉巻の箱」というわけですよ。」
「しかしマムシの箱に聖像さまを隠すかね?」ルービンが疑わしそうにいった。
「意外な隠し場所でおもしろいじゃないか。」
「確かにそういう隠し場所が得意なバラ軍もありますが。」と,ゲストが言った。「でも残念ですが、その手はすでに使ったことがあるんです。つまり、問題と見えたものが実はおとりで、本当のヒントは別のところに隠しておく、というやり方のことですがね。」
 ゴンザロはがっかりした。「うまい作戦だと思ったんだがなあ。」
「そのとおりです。わたしもそう思います。でも同じ手は二度使えませんしね。とにかく今回はその手は使っていません。私が今お話した4つの手がかりはほんものです。この4つの手がかりだけから隠し場所が特定できます。****で囲んだ部分です。他の皆さんはいかがでしょう?」
 しばらく沈黙が続いた。
「どうやらここらでヘンリーの出番のようだね。」と、ゴンザロが言った。
「ヘンリー、何か考えはないかい?」

************

読者(攻撃軍)への挑戦:
聖像さま(みよとこしえに)の隠し場所の手がかりはすべて出されました。4つの手がかりのなぞを解いて隠し場所を見つけてください。

手がかりの解明だけでも歓迎です。なお、できるだけ頻繁にアクセスするつもりでいますが、こちらは当直武官不足のため、多少の判定の遅れはご容赦ください。

ではまた。

∠(^。^)LMS@三毛猫リボン同盟

タイトル: 【バラ戦争第21戦】追加ヒント

『続三毛猫リボンの会』

【承前】

ヘンリーはグラスを拭いていた手を止めて静かに言った。
「一つ考えがないこともございませんが。」そしてメモに走り書きしてゲストに渡した。
「いやあ、驚いたね、ヘンリー。」一目見るなりゲストは大声を上げた。「どうしてわかったんだい?」
「はじめからそのあたりも可能性の一つかと思っておりました。」と、ヘンリーは言った。
「ほう、そうかい。やはりねえ。」
「おいおい、われわれにも教えてくれよ。」と、ゴンザロが言った。
「いや、ちょっと待ってくれマリオ。」ルービンが口をはさんだ。「まあ、ヘンリーが一目で言い当てたのは当然としても、われわれだってランサマイトなんだから、わかってもいいはずじゃないか。もう少しヒントはもらえませんかね。」
「そうですね。」と、ゲストは考えた。「そうだ、今度はヘンリーにヒントを出してもらったらいかがでしょう。お聞きするとヘンリーはいつも謎解きの担当のようですね。たまには逆になるのもいいんじゃないでしょうか。」
「それはいい。」と、トランブルが賛成した。「ヘンリー、まだ時間はたっぷりあるから頼むよ。」
一同もうなずいてヘンリーを見た。
ヘンリーは注目を浴びて面映げであったが、やがて言った。
「さようでございますね。わたくしはもともとみなさま方のお話をお聞きするだけで十分楽しうございましたし、それ以上のことを決して望んでもおりませんでしたが、わたくしもランサマイトの端くれとしてこのゲーム、失礼いたしました、バラ戦争に大変興味がございます。それでは少々お時間をいただけますでしょうか。」
「もちろん。」と、アヴァロンが言った。「わかりやすいヒントをたのむよ。」

しばらくしてヘンリーは話し出した。
「まず最初の手がかりでございますが、「北西 北東」から一つ、「ビーフ ソーセージ」から一つの言葉が連想されますですね。それをどう処理するかでございます。ただ並べただけでは意味があるように思えません。しかしながらバラ騎士のみなさまにはすぐにおわかりになるはずでございます。」
「う〜ん、並べただけでバラ騎士ならわかる、か、何か哲学的だね。」と、ルービンが言った。「哲学的なのもだめじゃなかったんですか?」
「いや、そんなことはありません。」と、ゲストが言った。「バラ騎士ならわかってほしいです。」
「それそれ、それが哲学的だというんですよ。」ルービンが反論した。
「まあまあ、先へいこうじゃないか。」と、トランブルがとりなした。
「そうですね。第1の手がかり自体はそれほど決定的なものではありませんから、この程度の曖昧さでいいんじゃないでしょうか。」と、ゲストが言った。

「それでは第2の手がかりでございますが、これはただ上の句と下の句が指すものをサガすだけでございますから、これ以上ヒントの出しようがございません。そこでわたくしなりに考えました新しい手がかりをお出ししたいと存じます。

@@@@@@@@@
@寒い朝    @
@熱いお湯もち @
@十二段    @
@ディクソンおば@
@さんやってくる@
@@@@@@@@@

@@@@@@@@ @窓たたく  @ @バラの小枝に@ @起こされて @ @子らを案ずる@ @残された母 @ @@@@@@@@

「おお、君が和歌を作るとは知らなかったよ、ヘンリー。」と、ドレークは言った。
「なかなかうまいですね。」と、ゲストも言った。
「ありがとうございます。」と、ヘンリーは恥ずかしそうに言った。「このレストランでも最近は日本人のお客様がお見えになりまして、お客様方のお話しを聞くともなしに聞いておりまして、知らず知らずの内にわたくしも和歌の形式だけは覚えましてございます。」
「2つあるのはどういう意味だい?」と、トランブルがいった。「共通するものを見つけろって事かい?」
「さようでございます。いささかやさしすぎましたでしょうか?」
「いや、そんなことはないだろう。」と、ゲストが言った。
「ところでこれは前回の手がかりとは別なんだね?」と、ゴンザロがいった。
「さようでございます。前回の第2の手がかりとはまったく別のものを指しております。」

「じゃあ、第3の手がかりへいこう。」と、ドレークがいった。「これも難しいね。」
「そう、作った時には簡単だと思ったのだが、わざとあまりなじみのない言葉も使いましたからね。」と、ゲストは言った。「しかし前にも言いましたが、余計な言葉を蹴散らしていけば最後に重要な手がかりが残るんですがねえ。」
「ほう、すると後に残ったものが真の手がかりと言うわけなんですね。」と、アヴァロンがいった。
「そうです。考えすぎないでください。最後に残ったものがキーワードです。」
「そういたしますと、第3の手がかりについてはそのままでよろしゅうございますか?」
「そうだねえ。本当に難しいのは2つか3つくらいだからねえ。何とかなると思うが。とにかくすべてサガに出てくる言葉なんだから。」と、ゲストは言った。
「しかし何もないところから言葉を見つけろっていってもねえ。」と、トランブルがいった。「データ不足じゃ解けないですよ。」
「なるほど、そういえばこの第3の手がかりは言葉を全部見つけないと最後のキーワードが現れないですね。その意味では案外難しいですかね。」
「そうですよ。ねえ、ヘンリー、もう少しヒントをもらえないかな。」と、ルービンがいった。
「さようでございますか。それではこういたしましょう。第3の手がかりには14の言葉が含まれております。そのうち半分の言葉を示すヒントをお出しするというのはいかがでございましょう?」
「そうだね、本当は自力で言葉を探してもらいたかったんだが。でも半分と言うのは多すぎないかい?」
「ではわかりきったものも入れまして、なるべくあいまいなヒントにいたします。よろしゅうございますか。

@@@@@@@@@@@@@@@@@
@電文             @
@弓矢の戦い          @
@アナグマ           @
@古い友人の船長        @
@牛乳をもらいにいったところの先@
@紙一枚くれない?       @
@はとば            @
@@@@@@@@@@@@@@@@@

もう一度申し上げますが、これは第3の手がかりに出てくる言葉そのものではなく、その言葉を示すヒントでございます。」
「そのとおり。そして、くどいようだが最後に残ったものが真の手がかりなんです。」

「それじゃ、第4の手がかりについてはどうだね?」と、ホルステッドが言った。「もう少しヒントをくれないか、ヘンリー?」
「『ジョージのほう』ね。」と、ルービンがいった。「ジョージといえばオードンだね。そしてオードンは主犯だった。だから『ジョージのほう』は『主犯』を指すんじゃないか。」
「それで?」
「うん、サガには『主犯』がもう一か所出てくる。『冬休み』のナンシイさ。
だから第4の手がかりはナンシイのことじゃないかい?」
「おもしろい考えですが」と、ゲストは言った。「それも以前使ったネタなんです。残念ながらその方向は間違いです。」
「ジョージといえばオードンというのは素直すぎるかなあ?」
「そうですね。おそらく百戦錬磨の攻撃軍はオードンは初めから捨ててかかるでしょう。もっともそれを逆手にとるという策もあるんですが…」
「う〜む。ヘンリー、何かヒントを頼むよ。」と、トランブルがいった。
「さようでございますね。それではジョージに加えまして、いささか簡単ではございますが:

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
@ウォーカー夫人はべつにこれじゃない@
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

は、いかがかと存じますが。」
「なるほど、それはいいね。」と、ゲストが言った。「確かに簡単すぎるようだが。」
「簡単で結構。」と、ゴンザロが言った。

「それではもう一度皆さんで考えてみてください。今ちょうど3時ですね。それじゃ3時7分30秒まで考えてみてください。」と、ゲストが言った。「それにしてもヘンリー、きみは素晴らしいね。非公式にはきみが21戦の勝利者といってもいいだろう。」
「21戦の勝利は三毛猫リボンの会によってもたらされたものでございます。」と、ヘンリーは言った。

【続く……(のでしょうか?)】

タイトル: 【バラ戦争第21戦】ヘンリーの極秘ヒント

バラ騎士のみなさま、一言よろしゅうございますか。

第3の手がかりは予想以上に難問のようで、みなさま難儀しておられるのを見るにしのびませんで、わたくし独断でもう少しヒントをお出ししたいと存じます。いわばボーナスヒントでございます。もっとも、すでに解明されたものや、あいまいなものもあるかと存じますが、その点はご寛容の程をお願いいたします。

************

第3の手がかりを導く「余計な言葉」を指し示すヒント:

>@@@@@@@@@@@@@@@@@
>@電文             @
>@弓矢の戦い          @
>@アナグマ           @
>@古い友人の船長        @
>@牛乳をもらいにいったところの先@
>@紙一枚くれない?       @
>@はとば            @
>@@@@@@@@@@@@@@@@@

これは前回出ましてございます。
残りの7つは:

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
@talpa                       @
@水夫とディックは顔を見合って…          @
@ザビエルはポルトガルから来た。では彼らは?    @
@最初に望むもの                  @
@ロジャにはつまらなくても、フリント船長にとっては?@
@フランス語?ラテン語?              @
@「タフな松の絵」を持つ場所            @
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

これが第3の手がかりに出てまいります14の「余計な言葉」を指し示すヒントでございます。「余計な言葉」を蹴散らして真の手がかりに迫っていただきとう存じます。

そしてぜひ「ジョージ」のなぞも解いてくださいませ。

それでは。失礼いたしました。

ヘンリー

タイトル: 【バラ戦争第21戦】さらに追加ヒント

『続・三毛猫リボンの会』

【承前】

「さあ、いかがでしょう。謎は解けましたか?」と、ゲストは言った。「まず第1の手がかりからいきましょう。」
「最初はわかったよ。『北西 北東』から連想するのは**だね。」と、ルービンがいった。
(注。ルービンは文字通り「**」と言ったのではなかった。ここで実際の発言内容を書いてしまうと、正解がバラ騎士ぜんぶにわかってしまう。そのため、ここは伏字にしておく必要があった。なお、以下では実際の言葉の字数にかかわらず、一字であろうと五字であろうと、すべて「**」という形になっていることをお断りしておく。)
「そして『ビーフ ソーセージ』といえば**だ。」と、ゴンザロが言った。
「**と**を並べただけでは意味をなさないが、バラ騎士ならすぐに**というキーワードが浮かんでくるわけだね。」トランブルが言った。
「そうなんです。私が最初に「:」に意味があるといったのは単なる区切りというほどのつもりだったんです。誤解を与えてしまったのなら申し訳ないです。」
「でも「:」がないと4つの言葉から1つのキーワードを探すんじゃないかと誤解されるおそれもあるからね。」と、ホルステッドが言った。「それに「:」は導灯を連想させるから並ぶというイメージが出てくるんじゃないかな。もっとも上下じゃなくて左右に並べるわけだが。」
「ありがとうございます。それじゃもう少し補足しますと、この**自体はサガには出てきません。(もっとも原文には登場しますが。)しかし**から、これは実際にサガに出てくる**を導くのは自然じゃないかと思うんですが、どうでしょう。」
「まあ、**といえば**が普通だろうから、自然な連想だと思いますよ。」と、ゴンザロが言った。

「それでは第2の手がかりに行きます。上の句と下の句から導かれるキーワードは何でしょう?」
「上の句は**巻の**の場面だね。これは比較的見つけやすいとして、下の句はどこかな?」と、ドレークが聞いた。
「**巻の**です。」と、ゲストが言った。「これは難しかったでしょうか。」
「う〜ん、ちょっと漠然としすぎじゃないですかね。」
「そうですね、確かにもう少しヒントをいれてもよかったんですが。でも、

@@@@@@@@@@
@霧はれて    @
@一、二、三見え @
@うち二つ    @
@@@@@@@@@@

だと簡単すぎませんか?」
「う〜ん、どうだろう。確かにかなり簡単にはなったけど。でも追加ヒントにするならいいんじゃないですか。」
「わかりました。そうしましょう。ついでにこんなのも入れましょうか。

@@@@@@@@@
@かいてある  @
@あの提督の  @
@持ち物に   @
@@@@@@@@@

歌と呼べる代物じゃありませんが。」
「ははあ。これは簡単だな。ちょっと親切すぎるのでは?」と、アヴァロンが言った。
「でも手がかりが多すぎるとかえって迷走を誘えるということもありますのでね。もう一度念を押しますが、この2つの歌も、最初の歌の上の句も同じキーワードを示しています。」
「なるほど。」

「ヘンリーの2つの歌はどうでしょう?」
「これは簡単。誰でもわかる場面だね。キーワードは**だよ。」と、ホルステッドが言った。「素直に考えればわかるだろう。」

「では第3の手がかりです。キーワードはわかりましたか?もう一度ヘンリーに解説してもらいましょうか。」
「かしこまりました。「余計な言葉」を順に見てまいります。
@電文@
これはあまりにもよく知られている文句でございますから、説明は不要かと存じます。
@弓矢の戦い@
この戦いが起こりましたのは1314年でございますね。スコットランドがイングランドを破ったのでございます。
@アナグマ@
別の名前をお答えくださればよろしゅうございます。
@古い友人の船長@
電報を受け取った人でございますね。
@牛乳をもらいにいったところの先@
これは難物でございます。ただ「牛乳をもらいにいったところ」だけでもよかったのかもしれません。ですが、この地名は2回出てまいりまして、もう一箇所の方で言うならば、「第1の手がかりのソーセージに関係する人が大回りした途中の場所」となりましょう。余計ややこしゅうございますか?
@紙一枚くれない?@
「証人の前で署名しなければ」なりませんですね。
@はとば@
これがいちばんの難物でございましょう。ヤーマスの、「高い煉瓦づくりの塔」のあるはとばでございます。
@talpa@
本家「共通するものは」の中に出てまいりますね。
@水夫とディックは顔を見合って…@
「もうおそすぎた」のでございます。
@ザビエルはポルトガルから来た。では彼らは?@
フランシスコ・ザビエルもルイス・フロイスもポルトガルから参りました。ではこの方たちはどこから来られたのでございましょうか。
@最初に望むもの@
陸地でございますね。
@ロジャにはつまらなくても、フリント船長にとっては?@
実に大切な**でございますね。
@フランス語?ラテン語?@
どちらでもございません。暗号でもございません。もちろん英語でもございません。
@「タフな松の絵」を持つ場所@
これは楽屋落ちで恐縮でございます。「氷に閉ざされて」おります。
こんなところでいかがでございましょうか?」
「ありがとう、ヘンリー。もうおわかりですね。14の「余計な言葉」を蹴散らすと残るのは…」
「**だ。」と、ルービンが言った。

「というわけで、以上3つの手がかり(ヘンリーの歌を入れれば4つですが)からサガに出てくるある場所が特定できます。」と、ゲストが言った。「それが**なんです。」
「でもそんなところに聖像さまを隠すことができるのかなあ?」と、ドレークが言った。
「はい。確かにそうです。この場所そのものの中には聖像さまを隠すことはちょっと無理ですね。」
「その聖像さまがリュウ・アーチャーのようなら話は別だがね。」と、ルービンが笑った。
「ええ、そうですね。でも私たちの聖像さまの場合、そういうわけにはいきません。それで最後の第4の手がかりが重要になります。この手がかりは今回隠し場所を特定する上でぜひ必要だったんです。」
「なるほど。」
「最後の手がかりは『ジョージのほう』なんですが、サガには何と5種類の「ジョージ」が出てきますね。」と言ってゲストはその5種類をあげてみせた。
「なるほど、その中でもいちばん目立たないのがこの「ジョージ」だね。」と、トランブルが感心して言った。
「さて、キーワードは**なんですが、これは自然に導かれるでしょうか。」
「そうねえ。ヒントは「ジョージ」そのものではなく、『ジョージのほう』だといってるんだから。」
「そうですね。でももう一つヒントを出すとしたら;

@@@@@@@@@@@@@@
@「1931年8月11日」のほう @
@@@@@@@@@@@@@@

ということでしょうね。「ジョージのほう」と同じ考え方をすればいいわけです。」
「なるほど。そうだ、こういうのもありますね。

@@@@@@@@@
@計算したほう @
@@@@@@@@@

どうです?」
「うん、うまい。その通りですね。というわけで、今回は「**の@@」というように、場所を特定したものを正解にしたいと思います。といっても、別に難しいことではなく、後の「@@」は第4のキーワードそのものですから。
今回は一つ一つの手がかりは難解だったと思いますが、そこから得られる4つの手がかり(ヘンリーの歌を入れれば5つですね)を並べれば自然にある場所が特定できるはずです。」
「なるほど。いやあ、なかなか難しいけれどおもしろい問題でしたね。」と、トランブルが言った。
「ありがとうございます。攻撃軍のみなさんもそう思ってくれればいいんですが。それにしても、ヘンリー、きみのヒントのおかげで戦場も一層盛り上がりそうだよ。」
「恐れ入ります。ウォータールー(ワーテルロー)のような華々しい勝利をお祈りいたしております。」と、ヘンリーは言った。

「ところで最後に一つお聞きしたいんですが、日本人のランサマイトの間ではサガにちなんだミドルネームを持つのが一般的なんだそうですね。」とルービンが言った。
「はい、そうです。さすがにナンシイとかジョンというようなミドルネームをつける方はないと思いますが、みなさんユニークなミドルネームをつけています。」
「ほう、それじゃあなたにもミドルネームがあるわけですね。どんな名前か教えてもらえますか。」
「わたしは

@@@@@@@@
@「ピクト人」@
@@@@@@@@

と名乗っています。」と、ゲストは答えた。
(注。この物語はフィクションであり、実在のミドルネーム「ピクト人」さん
(もしおられたとしても)とはいかなる関係もない。m(__)m )

【完】

************

というわけで、『続・三毛猫リボンの会』は完結しました。文中にもありましたように、攻撃メールは「**の@@」(@@には第4の手がかりのキーワードが入ります)というようにお答えください。そこまで特定しているものを正解とさせていただきます。よろしくお願いします。

この後は『作者のあとがき』でお目にかかります。

ではまた。

∠(^。^)LMS@三毛猫リボン同盟


第22戦の問題

タイトル: 【第22戦】ナンシイが一枚の紙を送る

バラ騎士の皆さん、こあろろほい!

大変長らくお待たせいたしました。バラ戦争第22戦を高貴なる赤薔薇軍より宣戦布告いたします。ぜひ、じっくり、のんびり、取り組んでみてください。特に新しいバラ騎士の皆さんにも楽しんでいただけると嬉しいです。

===== 問題はここから =====

「なにかあったの?」ドロシアは、みんなの顔が真剣なのを見て、たずねた。
「ナンシイなのよ。」と、ペギイがいった。「これを見てちょうだい。」

みんなが見ていた一枚の紙の前半には、このように書いてあった。

+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+
|                            |
| A 1901年のカンチェンジュンガ          |
| B 1人だけ違う合言葉の返事             |
| C 1月28日に到達した場所             |
| D 30秒ごとに4秒霧笛を鳴らすのは何の灯台?    |
| E アイルランド人の未亡人の出身地          |
| F アエネイスやゲオルギガを書いたのは誰?      |
| G エイクル橋のところでもらったもの         |
| H 追い風の時はいらないもの             |
| I 大おばさまと一致しないのは?           |
| J 大きな赤旗の正体                 |
| K 大きなカニのはさみのような工具          |
| L おやすみなさい                  |
| M 気どった口のきき方をしなくてはいけない相手    |
| N キャシャロット                  |
| O 城壁で書かれた手紙の消印はどこ?         |
| P スープ、ビフテキ、ホットケーキに続いて食べた物  |
| Q ステースルの滑車は何の鳴き声に似てる?      |
| R すばらしいものを釣りあげるつもりだったのは誰?  |
| S 手のとどくかぎりの鉄製品に塗ったのは何のペンキ? |
| T 中に石けん水                   |
| U ナンシイ言葉のひとつ「残念○○○○」       |
| V パナマからのガリオン船はどこの金貨を積んでくる? |
| W あちらではベンジン、こちらでは?         |
| X ものすごくたくさんの土人をよんじまったのは?   |
|                            |

「Aは、マッターホルンのつもりだよ、きっと。」と、ロジャがいった。「きみたちふたりはあの時いなかったけど、カンチェンジュンガの上でぼくが見つけた紙にそう書いてあったもの。」

みんなは、AからXまでを次々と解いていった。

「でも、なぜその下にナンシイはこんな絵を書いたのかしら?」と、ティティがたずねた。

一枚の紙の後半には、このような絵が書いてあった。

|                            |
|               □    □       |
|              □□10□□□4       |
|               22    □       |
|               □□□14 □       |
|           25   □    □     □ |
|          □□16□19□□ □□□□□9  28 |
|           □  □ □      □  □ |
|           1  24 21     23□□□5 |
|              □ □      □    |
|          2   □        □    |
|         □□□□□□□17□     18 7  |
|          □      □   □□□15□  |
|       □12□□ □    □       □  |
|          □ 27    □ □     29  |
|          □ □    3 □ □      |
| □□2620□□□□□□ □    □□8□6      |
|            □      □ □      |
|            □      □ □      |
|          11□□□□13□□□□ □      |
|                            |
+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+

「たぶん、ジバーの絵なのよ。」と、ドロシアがいった。
「でも、ジバーにはあんまり似てないわよ。」と、ペギイがいった。
「それに、とにかく、なぜこの絵をわたしたちのところへ送ってよこしたの?」と、ティティがいった。「わたしたちだって絵をかけることは知ってるんだし。」
「意味もなくかいたんじゃないわね。」と、ペギイがいった。
「そうだな。」と、ジョンがいった。「ぼくはやっぱり、この絵は、AからXを解いて出て来た言葉を四角のところにあてはめろって、いってるんだと思うんだけど、数字の意味がわからないんだ。」

「待った、待った!」と、ディックがいった。「数字が意味してるのは、そこにあてはめた文字を数字の順番に読むってことだよ。」

みんなは、もう一度テーブルの上をのぞきこんだ。数字の順番に読むだけのことなら、ペギイもツバメ号の四人もDきょうだいも、誰にでも読めた。
「とんまねえ、わたしたち!」と、ペギイが大声をあげた。「ばかよ!もちろん、数字の順番に読むのよ、この絵が意味してるのは。でかした、ディック。」

みんなは、数字を追って文字を読んでいった。

「どこかのインディアン語みたいね。」と、ティティがいった。「あなたとナンシイのふたりには、わたしたちに全然わからないインディアン語がある?」
「もうあるわ。」とペギイがいった「暗号で分からないようにしてあるのよ。」

===== 問題はここまで =====

問題文は、固定ピッチのフォントでご覧ください。上の一枚の紙の右側の縁が縦に真っ直ぐな線に見えていれば大丈夫です。

A〜Xの一部でも解けたものから攻撃していただければ、その分についての正解判定をいたします。

Swallows, Amazons, D.'s, Coots, and Eels for ever! - COOT
<FSHIP 16番ARてぃーるーむ・17番ARかるた室 水先案内人>


第23戦の問題

タイトル: 読者が犯人【バラ戦争第23戦】

高貴なるバラ騎士の皆さん、AHOY! お待たせしました。言葉の魔術師、三毛猫リボン同盟がおくるバラ戦争第23戦、只今開戦であります。

******【いきなり問題編】******

ティティ:ねえ、ジョン、ドロシアから手紙が来たわ。彼女、今推理小説を書いてるんですって。
ジョン:へえ、また『三毛猫リボンの会』の続編かい?
ティティ:いいえ、今度は違うらしいわ。何でも「読者が犯人」らしいのよ。
ジョン:何だい、そりゃ? よくわからないけど、凝ってそうだなあ。
ティティ:それでね、手がかりがいくつかあるんだけど、ほら、最初のはこれよ。

『第1の手がかり』

一二三回工方事宝意
満位夜集海会体仕人
転女用家部抗中意理
大整基夢面渡落髪導
得人間海不無土危線
事我南機議無島良航

ジョン:漢字ばかりだなあ。これをどうしろというんだい?
ティティ:待って、「ヒント」が書いてあるわ。

ヒント
A:第一声
B:いつまでも熱い
C:オールはどこ?
D:黒だったらそっくり
E:いつもおくれがち
F:船を指さした
G:一ヶ月前に終わっていた
H:しかめつらに気づいてよかった
I:ほそくて黒い
J:まっしぐらにかけおりる
K:ひとりでひらいた
L:小さな四角

ジョン:なるほど、ヒントをもとにして熟語を作れということだな。でもヒントが12個ということは、漢字がいくつか余るんじゃないか?
ティティ:もちろんそうよ。余った漢字がキーワードになるのよ、きっと。
ジョン:そうか。え〜と、これとこれと……。順序は気にしないよ。ほら、こんな具合になった。これだけじゃまだ漠然としてるけどなあ。それで次の手がかりは?
ティティ:これよ。

『第2の手がかり』

1:機関室へのはしご  あと15キロ  つり糸から出ている十二本
2:ティティの手紙  馬車ラッパ  リュックサックをどさりとおろした
3:非常にドロシアの気にいった言い回し  古い切り株を使う  みんながふきだしてしまうようなもの
4:旧式の鉄砲  外国語ってこれそっくり  寝だなの下においてある

ジョン:う〜ん、これはいったいどういうことだい?
ティティ:暗号かしらね?
ジョン:一種の暗号かもしれないなあ。
ティティ:ドロシアの手紙には、サガせばわかる、って書いてあるけど。
ジョン:そうか、これもサガせばいいのか。……なるほど、そういうことだったのか。わかったぞ。ほら、こういうことだよ。
ティティ:なるほど、やっぱりサガさなきゃだめね。
ジョン:あとは今までの手がかりを合わせてみればいいわけだね。う〜ん、ここかな?
ティティ:そうだと思うわ。わたし、ドロシアに謎が解けたって、手紙を書くわ。

******問題は以上******

∠(^。^)LMS@三毛猫リボン同盟

タイトル: そして誰もいなくなった【第23戦】

高貴なるバラ騎士の皆さん、AHOY! 

******追加ヒント******

ドロシアはティティからの手紙を読んでいた。
そう、やはり第1の手がかりは簡単だったようね。でも、解釈はそんなに簡単かしら。確かにひとつ、ひねった字があるんだけど、でもそれはサガでは了解されてる事よね。
これに比べると、第2の手がかりはちょっと難しいわね。サガしただけでは、役に立たないわ。でもこれを知ってる人は多いわよ。
「読者が犯人」というのも、キャッチフレーズとしては面白かったわね。ヒントにもなったし。でも、何かを読んでいる場面はたくさんあるから、正解かどうかをチェックする目安にしかならないかもね。

それなら、もう一つ、手がかりを追加してもいいわね。そうね、こんな感じかしら。

第3の手がかり

ふくろ網 スープ皿 キアオジ

もちろん、これに当てはまるものはたくさんあるんだけど、なぜかその中に、ひとつだけ他とは違ってるものがあるのよ。それでわかるはずよ。ティティにもう一度知らせてみて、意見を聞くことにするわ。

******ヒント終り******

∠(^。^)LMS@三毛猫リボン同盟


第24戦の問題

タイトル: 【バラ戦争第24戦】宣戦布告

高貴なるバラ騎士の皆さん、AHOY!

大変長らくお待たせいたしました。高貴なる赤薔薇軍より、戦場に花を添える可憐なる詩をお届けいたします。

 北の善き○○ 南の○○
 ○者と○人を呼び出した
 ○の○を訪れた
 ○の○を浴びたらおしまい
 あなたの○○に立つ人だあれ

 フィーリが最後に見つけたものは
 我等が愛するものに似て
 荒海に出るに入りたるを
 支え立つものの動かぬとこは
 愛するものを守るものなり

 岩を砕いて波寄せる中
 茶色の帆の帆船は
 聖像さまとともにあり
 守るものにともにつつまれ
 聖像さまは暗闇の中

○の中には漢字が入ります。次のいずれかにあてはまるサガの中の場面を、赤薔薇軍宛メールではなくて、かるた室に書き込む形で攻撃してください。赤薔薇軍のセンスにかなう攻撃1つについて1つの漢字を、攻撃したバラ軍にだけメールでごほうびに差し上げます。(お願い:最初の攻撃のときに、ごほうびの宛先リストを書いていただけると助かります。)

☆ ボケと突っ込み的な会話
☆ だじゃれ
☆ サガの中の「12」を探してください

一度攻撃に使われた場面は、当然のことながら、他のバラ軍は攻撃に使えません。

赤薔薇軍:まりりん、HEARTY、Minnow、とれりす、COOTより

Swallows, Amazons, D.'s, Coots, and Eels for ever! - COOT
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第25戦の問題

タイトル: 【第25戦】開戦で〜す!

というわけで皆様、大変お待たせいたしました!
様々な土人的理由により、問題作成がなかなか進まず、失礼いたしました。
いよいよバラ戦争第25戦を開戦いたします。

==小悪魔的問題==

 DRAGON
 ISLAND
 TEMPLE
 S−(A+D)

これらすべてが揃いしを
コンパスの背後に見つけよ
その中の最も長きもの
はじめて朝日を浴びたるものに
聖像様は隠れておられる

何を心配しておる?
ふふん、邪悪な輩どもめ
高貴なる紫のバラ軍が
聖像様に風邪をひかせるわけがあるまい

========

この問題文から聖像様の隠れておられる場所を見つけて下さい。
「○巻○ページ○行目の○」ときちんと特定したものを正解とします。
攻撃の送り先は
(Titmouse、赤い鰊、ミルクの森、Takmur、カカオ)
です。

Titmouse


第26戦の問題

タイトル: 【第26戦】開戦!

 めぐみは(またしても)途方にくれていた。
 フロリンがどうしたの、真っ直ぐな道がどうしたのという奇怪な探索をさせられたのはもう4年近くも前のこと。平和な生活にも、もうすっかり慣れたというのに・・・例の連中がまた現れたのだ。

 それは何気なく始まった。
 バイト先のコンビニで「みどりのたぬき」98円也を1個だけ持ってレジに来た客だった。
 ちょうど前の客が財布を忘れて大量のキャンセルを出したもので、商品を並べ替えたり打ち込んだレジデータをキャンセルしたりで忙しく、次の客の顔を見たのは代金を受け取る時で・・・、顔を見て・・・固まった。
「あ、あお、・・・」
 青原ぢぉん という名前すら発声できなかった。

[1]
「ツバメのしるし
 緑をおおうもの
 12番目のもの
 血が乾きしもの
 これら全てをもつもの」

と青原ぢぉんは言った。
 あいかわらず唐突なヤツ・・・とめぐみは思った。
「えーと・・・、えーとですね、お客さま、お買い上げはこの一点でいいですね?」
何とか態勢を立て直してめぐみが言う。
「今度もはっきり教えてあげられなくて、ごめんなさい。でも、闇の魔王や魔女たちには、これだけでも危険すぎるくらいなの」
「いえ、お客さま、そうではなくて・・・」
めぐみが言いかける間に、青原ぢぉんは身を翻して去ってしまった。
 あとにはまたしても棚に返さなければならない商品が一品・・・・。

 その夜。眠れずに輾転反側していると、ノックの音がした。
 留守と思われると却って危険な場合もあるので、とりあえず起きてドアの前まで行く。
「誰ですか?」
「わたくしは青の魔術師ジャフィと申します。はじめまして。これからわたくしの言うことをよく聞いてください」
 ヤだっつーの!というめぐみの言葉は発される間もなく、相手の言葉が続いた。

[2]
「ステッキで指したるもの
 木組みに這わせたきもの
 土人の挨拶に用いしもの
 どちらにも似て非なる」 

 おい、こら! と思わざるを得ないめぐみであった。
 このままでは、またあの悪夢のような探索に引きずり込まれてしまう。
 あたしにはあたしの生活があるのよ! そう言おうとしためぐみに次の言葉が被さる。
「あなたは全部で5つの手掛かりを受け取って、探索の旅に出るのです。これを避けることができないのは、分かっていらっしゃいますね?」
 前回のように道を曲がったら勝手に次元リープしてるようなのだったら、避けようなんてあるわけない。
「大丈夫。あなたの今の生活には決して迷惑はかけません。探索を終えてあなたが戻ってきたら、今日の続きの日々を続けられるように、わたくしたちがはからいます。ですから、どうか、邪悪な赤や魔の紫や闇の三毛猫二本リボンなどに神聖なる聖像さま(みよとこしえに)を奪われる前に光の手で保護さしあげるのにご助力ください」
 それだけ言うと、ドアの外の気配が消えていった。ドアを開けてみたが、案の定、誰もいなかった。布団に戻って寝た。ふん。もうどうにでもしてくれって感じだわ。
 さっきまで眠れなかったのが嘘のように、簡単に眠りに落ちた。

 次の朝、誰かに揺り起こされた。
「起きて・・・起きてくれない?」
 起こしかたは優しかったが、めぐみのほうは当然ぎょっとする。
「なに!? だれっ!? なんなのっ!?」
「ご、ごめんなさいっっ! 魔法で送ってもらったからドアをノックするとかできなかったの。女の子の一人暮らしの部屋にいきなり実体化するなんていけないとは思ったんだけど、急いでたからほかにどうしようもなくて・・・。ホントにごめんなさい」
「う〜〜〜」
「ごめんなさい!」
 相手にこれだけ謝られると、許すと言う以外の行動はほとんど選択できないものである。
「で、あなた 誰なの?」
「あ、ごめんなさい。あたし、青の騎士でマーリンっていいます。第3の手掛かりです」
 そう言って彼女が差し出したのは緑の帆船が描かれたレターペーパーだった。

[3]
 しーどつぽにふおはどえばいてむるさ

「ちょっと読みにくいね。“しーどつぼ(BO)”じゃなくて“しーどつぽ(PO)”だからね。頑張って見つけてね。でも、あんまり急がなくていいからね」
マーリンはそう言うと唐突にかき消えた。

 とりあえず、ほかにしようがないので、バイトへ出かけることにした。
 バイト先までは自転車で10分ほど。細い路地を出て右に曲がり、大通りに出たらまた右に曲がって、そのまま大通り沿いをずっと行けばいい。
 で・・・、大通りに出たところで「あれ」が来た。
 顔を上げると両側に木の生い茂る無人の一本道が深い雪に覆われている光景が広がっていたのだ。
「あ〜あ」
 溜息をつく。
「またおんなじとこだ」
 時刻も夕暮れ時っぽい。今朝起きたのはついさっきだというのに・・・
 ちょっとの間、途方にくれていたが、そのままでいるようなのはめぐみの性分ではない。決心して顔を上げると、銀の髪の青い目の人物がこちらへ歩いてくる。手には銀の竪琴を抱えていた。その人はにっこりと微笑んだ。
「お待ちしていました。ラ・ハーマと申します」

[4]
「靄立ち煙り 誉れ果てぬ
 家路に就く舟人 夢見ろ 空へ
 寝る世話をす」

いきなり朗々と歌いだしてどぉすんのよぉ! めぐみが途方に暮れている間に、吟遊詩人ラ・ハーマは竪琴を鳴らしながら去って行ってしまった。

 竪琴の音が遠ざかると共に、今度は、とおくの方から、鈴の音がきこえてきた。めぐみは耳をすました。音はだんだん近づいて、とうとう二とうのトナカイのひく一だいのそりがあらわれ、めぐみの方へ滑ってきて止まった。
「そちが撫羅綺めぐみか?」
なんなの! この高飛車なオバさんは!? 目を丸くしていると御者が降りてきて丁寧に頭を下げた。
「失礼いたします、撫羅綺さま。こちらは銀の玻瑠姫さまにございます。わたくしは玻瑠姫さまの忠実な騎士和希と申します。お見知り置きを」
 和希の頭上から、玻瑠姫の声が響いた。
「わらわがそちに、第5の手掛かりをつかわそう」
とたんに風が舞い、一片の紙片がめぐみの手に握らされた。

[5]

 まあいずうなわばしご
 んんさでやならんかや
 ごごどごぶばぎじくう
 うけてぞはしんぞすよ
 いいくぞうんさじくひ
 かかたばなくるじんき
 つくたげりらんどあせ
 うとめばつたてぶやう
 ほすよびこしわだちよ
 まぬけづらながぐつち

「あなたたちのくれる手掛かりって、クイズみたいなのばかりね。こんな手掛かりで探し物なんかできると思ってるの?」
とめぐみは和希に向かって言った。
「全部を正しく読み解けば、それほど困難な探索ではないと思っています」
と和希が答えた。
「おお、そうじゃ。わらわとその眷属に連絡をとりたくば、xxxxx@xxxxx.co.jpとの呪文を唱えよ。では、撫羅綺めぐみよ、しばしの別れ。影の国に光を求める旅に出よ。光の加護を祈らん」
 それですべて言い終えたのだろう、玻瑠姫と和希が挨拶の形に右手を上げ、地から沸き立った雪が渦巻いたと思うと、後にはめぐみ一人だけが残された。

(続く(…かもしれない))

タイトル: 【第26戦】第2ヒント!

和希   「なにはともあれ第1週防衛おめでとう存じます」
ジャフィ 「今回は聖像さま(御代とこしえに)の扱いについて他軍からどうこう言われる筋合いはなし」
青原ぢぉん「でも、*********のでしょ?」
マーリン 「それ言っちゃダメですよ!」
青原ぢぉん「考えてみると、めぐみちゃんの存在自体でそれを暗示してるね」
ラ・ハーマ「岸辺のひとりの土人の
      青海原に短い黒い線が一本
      4本煙突の定期船の出発地
      丘陸地帯の農場
      足音を聞こえないようにする
      マストドンの話
      真ん中のスオートの上においた」
玻瑠姫  「だから、なぜそういつも突然朗々と歌い出すのじゃ、そなたは」
ラ・ハーマ「詠わぬ吟遊詩人なぞ後ろの薮に捨てよと曰ひしはたれぞ。」
和希   「謎のえくるぷろーら改め飯炉羅様より入電です。
      『はりきる
       よーひの
       ぴずせて
       えとのう』」
玻瑠姫  「このような折りに、何処で如何におわす!?」
ジャフィ 「氷の山で**のような生活をしているとか聞きました」
玻瑠姫  「これ、そなたまで! それも申してはならぬ!」
青原ぢぉん「そういえば、めぐみちゃんはどうしたのかしら?」
ジャフィ 「どこまで来てるのかしらねぇ。紫が爆進してるっていうのに」

 その頃、めぐみは探索の旅の途中、昼食に持参した「みどりのたぬき」を食べていた・・・(笑)

第27戦の問題

タイトル: 【第27戦】宣戦布告

大変長らくお待たせいたしました。ウェブ会議室に移行して最初の戦いにふさわしい問題です。

『「夕食 後 買い足し」の話』に出発!


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赤薔薇軍:COOT、まりりん、HEARTY、Minnow、とれりす

タイトル: 【第27戦】第2ヒント

第2ヒントもギリギリまでお待たせいたしました。

まずは、第1段階を突破した紫のバラ軍にはもう必要のない追加ヒントですが・・・

 「夕食 後 かい足し」 + すみか 島

次に、第2段階の突破に役立つ追加ヒントです・・・

 石はすべて光るとは限らぬ、
 連なるものすべてが、真の道ではない、
 年ふるも、赤薔薇は枯れぬ。
 深き穴に、扉は要らぬ。
 灰の中から彼はよみがえり、
 尾から魔力がさしいづるだろう。
 こぼれたやすりは、新たに研がれ、
 必要な物を、また作れるであろう。

赤薔薇軍:COOT、まりりん、HEARTY、Minnow、とれりす


第28戦の問題

タイトル: 【最終戦】宣戦布告

我々「紫バラ軍」は永久に続くかと思われた見せかけの平和に甘んじることはできない。

ここに、高貴なる「紫バラ軍」は、2005年2月10日0時をもって、邪悪極まりない「三毛猫リボン同盟」、腹黒い「青銀連合」、悪霊の手先「赤薔薇軍」に対し、正義の鉄槌をくだすため宣戦を布告するものである。

この世界に真の平和と安定をもたらすため、我々は全力を尽くして最後の戦いを挑むことを宣言する。

2005年2月9日

タイトル: 【最終戦】問題編

シャーロック・ホームズの冒険 「聖像の行方」問題編

 私たちが、ペルー国家警察のエンリコ・オリオノと名乗る人物に会ったのは、19××年も終わりに近いある風の強い寒い夕方だった。
 その日、私とホームズはイングランド東部の人々を恐怖のどん底におとしいれたあのボニントン事件をようやく解決し、昼過ぎにベイカー街の我が家へ一週間ぶりに帰還したばかりだった。この事件では、死体のそばに落ちていたカリパスと死体が飲み込んでいた紐のついたベーコンの脂身が決定的な証拠となって、真犯人の逮捕に結びついたのだった。
 「ワトソン、潮とタールの匂いもたまにはいいものだね。ばい煙と騒音のロンドンから、つかの間離れられて、頭の奥まですっきりした気分だよ。」
 「そうだね、ホームズ。それに、あの辺りは君にとって、思い出の場所だからね。」
 私たちが、赤々と薪が燃えるマントルピースの前でパイプをくゆらしながら、昔の事件についてあれこれ思い出話をしていると、ハドソン夫人がやってきて来客を告げた。
 名刺には、「ペルー国家警察 外事局 警部 エンリコ・オリオノ」とあった。

 彼は小柄だががっちりした体格で、鼻の下に立派なひげを蓄えた浅黒い顔の、いかにも南米系の中年男だった。
 「兄のマイクロフトから、お話は聞いてますよ。」
 握手をしながら、ホームズがいった。
 「行方不明になった国宝を探されているそうですね。」
 「国宝の『聖像様』が行方不明なんです。リマでは、大騒ぎになっています。犯人の目星はだいたいついてはおります。実は、あるイギリス人が絡んでいると思われるんです。」
 「名前はわかりますか?」
 「サム・バイドフォードといいます。本名かどうかはわかりません。彼は、ペルーの奥地で、3人のイギリス人と一緒に銅鉱を探しておりました。ちょうど、その頃、リマの国立博物館から『聖像様』がなくなったんです。なくなる一週間ほど前、考古学者のサム・バイドフォードと称する人物が博物館を訪ね、問題の『聖像様』を手にしているのです。人相も一致するので、リマの警察は彼を拘束して事情聴取をしました。しかし、決定的な証拠は何もなく、しかもイギリス人ということで、すぐに釈放されました。これは、4月の話です。ところが、6月になると、彼は奥地を引き払って、突然イギリスに帰国したのです。その帰国の船中のバーで、彼が酔っ払って、『聖像様』は俺が持っているといったのを聞いた船客がいるのです。」
 「何か手ががりになるものは?」
 「はい、写真があります。」
 警部は使い古した褐色の革鞄から、紐でしばった書類の束を取りだすと、その中から1枚の写真を探しだし、ホームズに手渡した。
 黄ばんだ写真には、荒涼として起伏にとんだ原野を背景に、いかにも山師といった格好の荒くれ男たちが、3列に並んで写っていた。はるかかなたには、おそらくアンデスの高峰と思われる鋭い峰々が連なっていた。
 「焼き増しをしてありますので、1枚さしあげましょう。小さくてわかりにくいとは思いますが、真中の列の左から2番目の男、これがサムです。」
 サムは、ねずみのような顔をした背の高いやせた男で、黒っぽいズボンにポケットのたくさんついた革のベストを着ていた。腰には明らかに拳銃とわかるものが写っていた。
 「で、ほかのイギリス人というのは誰ですか?」
 ホームズは興味深そうに写真を眺めながら尋ねた。
 「後の列の一番左の若い男が、ティモシー・ステディング。サムの右の船乗りのような服の年配の男、これは本名ではないと思いますがダック氏、皆はピーター・ダックと呼んでいたようです。その右の頭のてっぺんの薄い大男が、ジェイムズ・ターナー。以上の4名がイギリス人です。残りの大部分は現地でサムに雇われたペルー人で、この事件には関係はないと思われます。」

 イギリス人といっても、南米の山奥で鉱山を探すような人間は、さすがに日にやけた顔に凶暴な目付きをしており、いずれどこかで警察のご厄介になるのは間違いないように思われた。
 「残りのイギリス人は『聖像様』の行方とは関係ないのですか?」
 「わかりません。しかし、ターナー氏の所在はつきとめてあります。サムがいなくなると、銅鉱探しも自然消滅して、イギリス人達は故国へ帰ったようですが、ターナー氏がペルナンブコからイギリス行きの貨客船に乗船した記録が残っていました。住所もわかっています。イングランドの北部のようですね。」
 警部は、夏は保養地として賑わう湖で知られた有名な町の名を口にした。
 「私は、今夜の夜行列車で北部へ向かう予定です。」
 「ほかに、手がかりとなるようなものは?」
 「サムに事情聴取したときの供述調書があります。ご覧になりますか。」
 警部は、書類の中から数枚の薄いフールスキャップ紙を取り出し、私たちに示した。
 「供述調書といっても、『聖像様』の行方については知らぬ存ぜぬの一点張り。あとはつまらない世間話や思い出話で、どれほど参考になるかわかりませんが。」

 確かにサムの供述調書には、肝心なことは何一つ書かれていなかった。
 カーライルで過ごした少年時代のこと、マックという名前の船乗りの友人のこと、ワイト島で食べたおいしいアイスクリームのこと、スコットランド高地と低地のバグパイプの奏法の違いのこと、カリブ海の海賊の大砲のこと、サムの口からは様々なことが語られていた。
 国立博物館で『聖像様』を見せてもらったことについては、
「考古学者として、有名な国宝をぜひ間近に見たいと思っただけで、他意はまったくない。『聖像様』はその場で、間違いなく博物館員に返しているのだから、私が犯人のわけはない。」
と述べていた。
 「博物館員も『聖像様』は間違いなく返してもらった、と証言しています。そうだ、北部の帰りにまた寄らせていただきますので、サムの供述調書はお預けしておきますよ。」

 警部が、ペルー大使館に顔を出すため別れを告げたあと、私とホームズは、再びマントルピースの前で、今度は『聖像様』の事件について語りあった。
 「ワトソン、この事件についてどう思う。」
 「手がかりは写真と供述調書だけ。いくら君でも、これだけの資料から『聖像様』の行方を突き止めるのは不可能だろう?」
 「そうとばかりはいえないさ。ある部分については、問題はきわめて明白のように思えるがね。しかし、確かめなければならないことがたくさんある。ちょっと出かけてくるよ。」

 大きな紙袋を抱えたホームズが戻ってきたのは夜も遅くなってからだった。ホームズは中から1ダースほどの本を取り出すと、読書机に向かって猛然とページをくくりだした。
 「ハドソンさん、コーヒーをいれてくれませんか。ワトソン、僕は徹夜になる。先にやすんでいてくれてかまわないよ。」
 「もちろん、そうさせてもらうさ。」
 ホームズの後から覗くと、ランサムとかいう人が書いたアマゾンについての本のようだった。やはり、南米に関係ある何かを調べているに違いなかった。
 私には、まさか翌朝までにホームズが『聖像様』の行方を突き止めようとは、夢にも思わなかった。

(注)おこった事件はそのまま書いたが、せんさくずきな読者の中には、二つの物語の時代設定が交錯することや言語の問題について、いささかの疑問をもたれる方がいるかもしれない。しかし、そのような疑問は、問題の本質を見誤らせるだけでなく、事件の解決には何の役にもたたないことを申しそえておく。

タイトル: 【FSHIP最終戦】ヒント編

シャーロック・ホームズの冒険 「聖像の行方」 ヒント編

 「ホームズ、本当に『聖像様』の行方がわかったのかい。」
 「そのつもりだよ、ワトソン。」
 「しかし、いったい何を手がかりにしてつき止めたのか、僕には見当もつかないよ。」
 「手がかりは、荒くれ男達の写真とサムの供述調書、それとここにある1ダースの本さ。」
ホームズは、まるで手品を使って12冊の本を出したかのように片手をふっていった。
 「この12冊の本は本当に素晴らしい冒険小説だよ。君が書いてくれた我々のささやかな物語にくらべても優るとも劣らない。君にも一読をお勧めするよ。」

 私は、あらためて穴のあくほど写真を見ていた。大勢の荒くれ男が3列に並んでいる。数えてみると二十数人はいる。確かにサムの顔は何とか判別できるが、これが『聖像様』の行方を知る直接の手がかりになるとは思えなかった。
 供述調書も再読してみたが、サムの口から雑多なできごとが述べられているだけで、ますます混乱するばかりだった。
 12冊の本に至っては、とても手をつける気にもならなかった。

 「ところでワトソン、この供述調書だが、何語で書かれていると思う?」
 「えっ、なんだって? 英語じゃなかったのかい?」
 「でも、ペルーの公用語はスペイン語だぜ。スペイン語と考えるのが自然だろう。君は、ブラジルを除く南米諸国の公用語がなぜスペイン語となったか、考えてみたことがあるかい。さらに深く考えれば、読者が日本人なんだから日本語ということもありえる。」
 「おいおいホームズ、いったい君が何をいいたいのか、ぼくにはさっぱりわからんよ。」
 「フランス語でシャカの教えを広め、カナダではプラス思考を伝えるということさ。」
 「ますます、訳がわからん。」

 「ワトソン、よく観察するんだ。写真と供述調書。このふたつが指し示すところに必ず『聖像様』はあるはずだ。」
 ホームズは手元のメモ用紙に、鉛筆で何かを書き込んでから、私に手渡した。
 そこには『聖像様』の行方が明確に記してあった。
「ボーイのビルにいって、これを北部にいるオリオノ警部に電報で打ってくれないか。」


第29戦の問題

タイトル: 【真の最終戦】

 私がその羊皮紙を見つけたのは、あの大義なき戦争が泥沼化し、延々と続いていた頃であった。隣国の大義なき戦乱をよそに、この地は長く続いた平和を享受していた。ある日市場を散歩中、私はある屋台で奇妙な羊皮紙を見つけた。店番の男に聞くと、昔当地に住んでいた医者の一族から譲り受けたものだという。何でもかつてその家には、一家の旧友である英国の作家が滞在していて、羊皮紙はその作家が持っていたものらしい。その作家の著書には『真珠に変身する黄金探しの冒険』、『健忘症の教授事件』などがあるが、評価に値するものは、『消えた魔法使いのなぞ』だけだといわれている。

 さて、私が買い取ったこの羊皮紙もまた謎であった。それはある宝物―聖像のありかを記したものらしかった。偽物が横行するなげかわしい昨今である。隣国ではついに偽の聖像まで出現したようだが、しかしこれは正真正銘の聖像のありかを記したものに違いなかった。それは次のような内容であった。

「…時は746、異国より邪悪なるゴブリンの軍勢攻め来たりて、地元を治める王の軍勢と激しく交戦せり。844、異国の軍勢またも来襲せり。戦いに敗れしロバート王、敗走中に宝物なる聖像をとある湖の島に隠す。時は下りて1516、湖周辺の土地を手に入れしはロナルド卿。宝物を自らの物とすべく、「この湖にボート禁止」なる触れを一帯に布告せり。しかるにこの地に住めるビル少年、仲間とともに島に上陸、ついに聖像を発見せり。その後聖像の行方定かならずも、今に「黒旗山のなぞ」とて伝えわる手がかりあり。【五人で向かいし者どもが、五人で帰りしは不可思議なり。その背後にあるもの、そこで気づきしものこそ、少年が破りて安心せしものに似たり。】…」

 裏側には別の人間の筆跡で、こう書いてあった。

「われ、姓はおろか名も知れぬ者なり。「黒旗山のなぞ」を解きて、聖像所持者となれり。わが名を知らんと欲すれば…」

 残念なことにこれ以外の部分は非常に痛んでいて、判読できなかった。しかし私には必要なことはすべてわかった。聖像はFSHIPと呼ばれる地にある。しかし急がねばならない。このままでは隣国の大義なき泥沼の戦乱がかの地に波及し、FSHIPとの境は永遠に閉鎖されるであろう。その前に急ぎFSHIPに赴き、聖像を発見しなければならない。残された時間はあまりない。

******

 なお、「この湖にボート禁止」「黒旗山のなぞ」は、ジェフリー・トリーズの作品名ですが、これらの作品についての知識は、隠し場所特定には全く必要ありません。

 今回は最終戦ということで、ちょうど一週間後、2月27日正午をもって終戦とし、以後は戦後処理(撤退準備)にあてたいと思いますので、ご了承ください。

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