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「バラ戦争」 第1戦

Since : 1999/08/26
Last update : 1999/09/01

問題

ニワトコの下の魚と一緒


解き方

「ニワトコ」って何だったでしょう。植物の名前だったような気がしますが、木かな?草かな?花かな?実かな?念のため、「ニワトコ」について辞書か百科辞典か植物図鑑などで、調べておきましょう。

「ニワトコ」豆知識
ニワトコは庭常とか接骨木と書き、スイカズラ科の落葉大低木で、4月に白い花を咲かせる高さ3〜6mの木です。茎葉や花は生薬となり、煎じて飲めば風邪やリュウマチ、むくむや腎臓機能の回復に効果があります。ヨーロッパではニワトコは薬草として長い伝統があります。ニワトコの実はワインやゼリーに使われますが、それ以外の部分、特に根には、下痢を引き起こす成分が含まれているので気をつけましょう。茎をストローや吹き矢の筒にして遊んでいた子供が中毒をおこした例もあります。だから、動物は、たいていニワトコには近づきません。でも、幹や枝の黒焼きは、骨折や打ち身などの治療に使われていました。そのため、別名セッコツボク(接骨木)といいます。

サガの中で、「ニワトコ」が出てくる場面を探します。その中で、ニワトコの下に「魚」がいる場面があればいいわけです。

ニワトコは何箇所かで見つかりますが、どこにも魚が出てきません。

それでは、「魚」から連想できる物を探してみます。「釣り」がすぐに思い浮かびますが、ここでは食べ物に注目してください。でも、釣った魚を食べる場面ではありません。ちょっと意地悪ですが、「缶詰」に入っている魚です。

子供達が「かんづめのイワシ」を食べる場面があります。ペギイが、缶詰をある所から出してきました。缶詰がしまってあった所の上には「スイカズラ」があります。あれっ、ニワトコはスイカズラ科だからこれはあやしいです。

その缶詰の貯蔵庫は、別の場面、つまりその貯蔵庫を作った時にも出てきています。その場面では、「ニワトコ」の下に貯蔵室を作ったと書いてあります。


答え

6巻 『ツバメ号の伝書バト』 の


解説

第1戦から、いきなり難しくてやっかいな問題でした。「ニワトコ」が出てくる所をサガ12巻の中からまず探すだけでも大変です。しかも、それだけではまだ正解にたどり着けないので、かなり難しい問題です。(第2戦の方が、もっと素直でやさしい問題です。)

ちなみに、原文で調べると、「ニワトコの下の貯蔵室」は「a cool cellar under an elder bush」、「スイカズラの下の貯蔵庫」は「the store under the elderberry bush」です。elderという名前の低木になる実をelderberryというみたいです。辞書で調べると、ニワトコ=elderで、(スイカズラ科の)スイカズラ=honeysuckleですから、elderberryをスイカズラと訳してあるのはちょっとおかしいようです。ということで、この2つは確かに同じ場所のようです。

これは赤薔薇軍が最初に作った問題ですが、赤薔薇軍からのその後の問題にもよく見られる次の特徴が含まれています。


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