Arthur Ransome page by COOT

「バラ戦争」 第12戦

Since : 1999/10/04
Last update : 1999/10/04

問題

せんちょうさんこんにちは
ぼくはたまげたです
おとうさんもおかあさんも、ぼくたちがねているとおもって、へんなひととなにかだいじなはなしをしています
ばらせんそうのはなしみたいなので、せんちょうさんだけのないしょです


おかあさん:
 なかですか?
 しかしそれでは、さいきんわれわれがひなんされている せいぞうさま(みよ とこしえに)のあつかいについて、またしてもきゅうだんされるのでは?

おとうさん:
 ここまできたら いまさらていねいにあつかったってしかたないやん
 えいようがついていい、くらいにかんがえましょう
 さいこうの おもてなしになることまちがいなし!
 だいいち、げんにつかわれているのかどうかなんて かいてないもん

DIXON:
 うえにおいておくのでも よいのでは?

おかあさん:
 それでも、あまざらしにした といわれるでしょうね。
 ま、あめが ふらなかったらいいのですよね。
 ではばしょはそこでいいとして、ヒントはどのように?

らはーま:
 “2・1・1 まんなかの1のおもての○○のうえ”ではどうでしょう。

KAZUKI:
 それだけでは いくらなんでもとくていできないのでは?
 せめて【ふつうの2・ちいさい1・ばかでかい1、まんなかの1のおもての○○のうえ】くらいのけいようしをいれないと。

はるひメ:
 それでも、とっても なんもんにみえるんですけど・・・?(^^;;;
     
おとうさん:
 そんなよわきじゃいかん!
 これまでわれわれがなめたしんさんをじゅうばいにしてかえすのだぁーーっ!

おかあさん:
 じゅうばいにしてかえしたら、30しゅうかん せいかいがでないよ
 つらいめをみるのがこっちになっちゃう・・・
 ところでかんを とくていするためのヒントはどうします?

らはーま:
 「ツバメごうのよにんが でてくるかん」とか「でてこないかん」とかいうのは?
 または「でぃーきょうだいがでてくるかん」とか「でてこない かん」とか

はるひメ:
 それではあんまり めいじてきすぎるでしょうね
 せめて「しじゅうからではなかった」くらいにしないと

DIXON:
 それってひんとに なってますか?
 かんをとくていする ひんとは、ここまでわれわれがはなしあったなかに
 すでにでてきているから それでいいとおもいますが

KAZUKI:
 もしかして、さっきの あれですか?

DIXON:
 そうです。

おかあさん:
 え!? ・・・え、え、あれ ですか!?
 きがつくでしょうか、ふつう?
 ごびにまどされてしまう ひとがおおいのでは?

らはーま:
 さいきんのけいこうをみると、それはきょよう はんいになってきているように おもえます
 かんをとくていするひんとは さっきのあれということにしましょう
 しょうを とくていするひんとはどうします?

DIXON:
 それこそ なんもんですね
 このしょうの だいめいをひんとにするわけにはいかないし・・・・

おとうさん:
 しょうをとくていするひんとなんていらないよーー

はるひメ:
 だい8せんで「われわれのほんしつ」っていう ひんとがありましたよね?
 【いまのばらきしは たんさくちゅうの つぎのつぎ】では どうでしょう?

おかあさん:
 “いま”のばらきしでは ありませんよね?
 このひんとに ちょうせんしはじめたあとの ばらきしですよね?

KAZUKI:
 それはでも ひとそれぞれだから・・・・

DIXON:
 そうそう! じぶんはそんなことないから あのひんとはふとうだっていわれちゃいますよ。

はるひメ:
 うーーん・・・ じゃ、どうしましょう?



あっ! こまげた! くしゃみしちゃダメ!!
おかあさんがきがついちゃったじゃないかあ! こいつめ! えいっ!
おかあさんがくる〜〜
しろばらぐんばんざい


解き方

まずは巻を特定します。「かんをとくていする ひんとは、ここまでわれわれがはなしあったなかにすでにでてきているから それでいいとおもいますが」という台詞以前の部分で、それらしいのは次の2つです。

「おもてなし」は第8戦のヒントで使われたばかりなので、創意工夫に価値をおくバラ戦争で、そんなあからさまな真似をしたとは考えにくいです。第6巻が第1候補です。

次に章を特定します。「このひんとに ちょうせんしはじめたあとの ばらきし」を表すような章の名前を第6巻の目次から探すと、「もうはじまった」、「敵を撃退する」、「死にものぐるい」と、いくつかそれらしいのが見つかります。ヒント文から一番よくあてはまりそうなのは、第14章「死にものぐるい」でしょうか。その「つぎのつぎ」ですから、第16章「井戸掘り」となります。

この章を読みながら、「ふつうの2・ちいさい1・ばかでかい1」にあてはまる物が出てくる場面を探しましょう。


答え

6巻『ツバメ号の伝書バト』 第16章「井戸掘り」 P213 「ハチの巣箱の上」


解説

開戦前に出題軍から今度の問題は「超難問」であるような予告がありましたが、実際は、開戦当日に紫のバラ軍と赤薔薇軍から即日正解が出て、残る三毛猫同盟も最初の1週間で正解にたどりつき、全軍正解となりました。

うまく推理して巻と章を絞り込めれば難しくない問題です。

ちなみに、問題文の中に出てくる「おとうさん」「おかあさん」は、青バラ軍の「いーろら将軍」「JAFFY卿(参謀総長?)」のことで、お2人のお子さん「たまげたくん」「こまげたくん」は、白バラ軍の「ドンキイせんちょう」を慕い、白バラ軍に所属していることになっています。


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