Arthur Ransome page by COOT
Since : 2002/01/04
Last update : 2002/01/04
タイトル: 【バラ戦争第24戦】宣戦布告
高貴なるバラ騎士の皆さん、AHOY!
大変長らくお待たせいたしました。高貴なる赤薔薇軍より、戦場に花を添える可憐なる詩をお届けいたします。
北の善き○○ 南の○○
○者と○人を呼び出した
○の○を訪れた
○の○を浴びたらおしまい
あなたの○○に立つ人だあれ
フィーリが最後に見つけたものは
我等が愛するものに似て
荒海に出るに入りたるを
支え立つものの動かぬとこは
愛するものを守るものなり
岩を砕いて波寄せる中
茶色の帆の帆船は
聖像さまとともにあり
守るものにともにつつまれ
聖像さまは暗闇の中
○の中には漢字が入ります。次のいずれかにあてはまるサガの中の場面を、赤薔薇軍宛メールではなくて、かるた室に書き込む形で攻撃してください。赤薔薇軍のセンスにかなう攻撃1つについて1つの漢字を、攻撃したバラ軍にだけメールでごほうびに差し上げます。(お願い:最初の攻撃のときに、ごほうびの宛先リストを書いていただけると助かります。)
☆ ボケと突っ込み的な会話
☆ だじゃれ
☆ サガの中の「12」を探してください
一度攻撃に使われた場面は、当然のことながら、他のバラ軍は攻撃に使えません。
赤薔薇軍:まりりん、HEARTY、Minnow、とれりす、COOTより
Swallows, Amazons, D.'s, Coots, and Eels for ever! - COOT
<FSHIP 16番ARてぃーるーむ・17番ARかるた室 水先案内人>
「ボケと突っ込み的な会話」等の課題を解くと、詩の虫食い部分を埋める漢字を導き出すための次のヒントがごほうびとしてもらえます。
- 食料品とせとものは、暖炉の○のたなにおいてあった
- まじない○のしぶ紙色したおじいいさん
- きみたちは、○をつり上げたんだ
- 首には六分儀、○にはオウムのかご
- ○さえとりのけてくれたら船長に聞かなくてもわかったのに
- 評判の悪い海軍大△+ふた△になったハシバミの枝+四つの小さな黄色い△
- はじめて見た時、○がなくなったと思ったのだが、なくなってしまってはいなかったのだ
- 大きすぎる○人用らくだ
- 葬列の目的地の○
- それぞれが特有の○を出すんだよ
- ○の間に聞こえた風のざわめき、列車のひびき、遠い号笛
- 「○への旅」 露
これを解いて漢字を見つけると・・・
- 食料品とせとものは、暖炉の上のたなにおいてあった(11巻72)
- まじない師のしぶ紙色したおじいいさん(2巻449とその章題)
- きみたちは、主をつり上げたんだ。(2巻246)
- 首には六分儀、頭にはオウムのかご(10巻424)
- 詩さえとりのけてくれたら船長に聞かなくてもわかったのに(4巻304)
- 評判の悪い海軍大臣+ふた又になったハシバミの枝+四つの小さな黄色い貝 臣+又+貝=賢
- はじめて見た時、山がなくなったと思ったのだが、なくなってしまってはいなかったのだ(3巻406)
- 大きすぎる婦人用らくだ(6巻473)
- 葬列の目的地の館(9巻137)
- それぞれが特有の光を出すんだよ(7巻72)
- 夜の間に聞こえた風のざわめき、列車のひびき、遠い号笛(8巻253)
- 「月への旅」 露(12巻483)
漢字を元の詩の第1連に当てはめると・・・
北の善き主婦 南の山師
賢者と詩人を呼び出した
夜の館を訪れた
月の光を浴びたらおしまい
あなたの頭上に立つ人だあれ
ちなみにこれは、荻原規子著『西の善き魔女』に出てくる次の詩のパロディです。
西の良き魔女 東の武王
賢者(フィーリ)と詩人(バード)を呼び出した
氷の都を訪れた
真昼の月がおちたらおしまい
あなたの背中に立つ人だあれ
第1連から連想される場面は、11巻の「どろぼう」です。つまり、湖の北の方にあるベックフットの善き主婦ナンシイと湖の南の方にある屋形船に住む山師ティモシイが、賢者ディックと詩人ドロシアを呼び出して、Dきょうだいは夜のベックフットの館を訪れます。最後にディックが逃げ出す時に、月の光を浴びると頭上に立つ大おばさんに見つかってしまいます。
次は、詩の第2連を解きましょう。
フィーリが最後に見つけたものは
我等が愛するものに似て
荒海に出るに入りたるを
支え立つものの動かぬとこは
愛するものを守るものなり
フィーリ=賢者=ディックなので、ディックがどろぼうした時に「最後に見つけたもの」は、ダンカンの『定量分析・第二巻』でした。これは、「灰色の本」(11巻P287)なので、我等(ランサマイト)が愛するもの(岩波版のランサム全集)に似ています。翌日、この本はトランクに入れられてスカラブ号に乗せられ、屋形船に運ばれる途中、蒸気船の航跡で大きく揺られます。従って、荒海(湖)に出た時に、入っていたもの(トランク)を支え立つものはセンターボード・ケース、その動かない部分は「ケース」となり、これは愛するもの(ランサム全集)を守るもの(ケース)でもあります。
では、最後に第3連を解きます。
岩を砕いて波寄せる中
茶色の帆の帆船は
聖像さまとともにあり
守るものにともにつつまれ
聖像さまは暗闇の中
第2連から「守るもの」=「ケース」ということが分かっています。1行目はまさに「岩波」の中、本の装丁の帆船が「茶色」なのは9巻です。9巻の本は、聖像さまとともに、ケース(守るもの)に包まれています。しかも聖像さまは暗闇の中、と言うことは・・・
聖像さまは、9巻『六人の探偵たち』の本のケースの中に本と一緒に入れられています。上から見た断面図は、このようになります。
+−−本のケース−−− |聖+−−−−−−−−−+ |像| 9巻の本 | |様+−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−
「こんなのあり?」というような邪悪な隠し場所も、問題の前半については攻撃内容を他のバラ軍も見られるような公開攻撃とした点も、新機軸を打ち出した問題でした。
[ 戻る ]