アーサー・ランサムの世界 by COOT

水脈うらない

Since : 1998/02/13
Last update : 2002/01/12
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1998年2月11日(水・祝日)に東京都町田市の薬師池公園で行なった「水脈うらない」のレポートです。

水脈うらないのやり方

アーサー・ランサム・クラブ(ARC)会報『1929』の18巻と19&20巻に、水脈うらないのやり方と、過去にARCやTARSの会員が挑戦した時のレポートが載っていました。それによると・・・

うらない棒の作り方:ハンガー等の針金を40cmに2本切って、端から10cmの所でL字型に曲げます。短い方を安いボールペンから芯やキャップを取り除いた筒に差し込んでブラブラ自由に回る状態にします。両手にそれぞれボールペンの筒を持って、ひじを体側で直角に曲げて体の前方に手を出します。ほんのわずか前に傾けるようにすれば、針金は真っ直ぐ前を指します。
まず「水の上を通過する時に針金が指し示す」という考えに少しの間意識を集中します。それからリラックスします。「これはちょっとした楽しみで、動くかどうか全く気にしてないんだ」と意識をそらしながら歩き回ります。(意識し過ぎたのがナンシイの失敗の原因。)水の上に来ると針金が内側に振れる人もいれば、外側に振れる人もいます。

ハイ・トップスにて

タイソン農場(COOT家)で水脈うらないの棒を工作した後、SADMC総勢9人(今回はブリジットも加わりました)は、ハイ・トップス(薬師池公園)に向けて出発しました。

針金ハンガーとストロー(ボールペンの筒の代わり)で作った現代版の水脈うらない棒です。真っ直ぐ前を向いている棒が、地下水の上を通る時に内側に閉じるか外側に開くかするはずです。
一斉に水脈うらないに挑戦するSADMCと、これは何事だ?と怪しむ土人達。一番右側の黄色い服の人は頭と体つきを見るとまるでフリント船長ですが、単なる土人です。
水脈はどこだ?
水脈が近いぞ!ティティのうらない棒が交差し始めました。
完全に棒が内側に向きました。水脈はこの下です。これで<かもしれぬキャンプ>が<できるキャンプ>に変わりました。

 「よくやった、ティティ。」と、ジョンはいっていた。」 −−『ツバメ号の伝書バト』より

実際に横の「蓮田」に水が流れ込む場所がそばにあったので、この辺りで下を水が通っているはずです。SADMC年少組の1人、ロジャはあくまでも史実に基づいて二股の木の枝の水脈うらない棒で試していました。偉い!(このSADMCには誰もハシバミを見つけられる人はいなかったので、何の木の枝かは不明です。)
結局、SADMC全員が水脈うらないに成功しました。(ロジャが持っている二股の木の棒では無理でしたが。)あまりに簡単に出来てしまうので、不思議という感覚は無くなって、ただただ面白かったです。
今度は「ロジャ遊び」をしました。皆が後ろを向いている間に水を満タンにしたペットボトルを1人が茂みの中に隠します。それを水脈うらない棒を使って見つけるのです。SADMC年少組の1人はうらない棒の正式な使い方の代わりに茂みの中を突っつきまわしてペットボトルを探すのに使っていました。
うらない棒が反応して、ここが怪しいと茂みの中を探すSADMC年少組。

9人中9人出来たということは、きっと誰でも出来るのではないでしょうか。とにかく百聞(百文)するより自分でやってみるとあっさり出来てしまってビックリするのではないかと思います。


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