旅作りのヒント【こだわりの旅】

ヒッチハイクの旅

Last update : 1996/11/17


初めてヒッチハイクをしたのは、学生時代にクラブの友人と4人で1ヶ月かけて南西諸島をキャンプ旅行している途中でした。沖縄本島で「4人それぞれが好きな所に行って翌日の夜また集まろう」ということになりました。私は1人でヒッチハイクに挑戦することにしました。

時々やってくる車に手を上げて8台目くらいでやっと車が止まってくれた時の安堵感!車を乗り継いで沖縄本島最北端の辺戸(へど)岬の近くで夜になりました。その晩はテントも無しで星空の下、草の上に野宿しました。

次の日はヒッチした車が廃村を取材するカメラマンで、一緒にやぶの中に入って廃家を見たり出来ました。とうとう車を乗り継ぎながら沖縄本島を時計周りに一周してしまいました。

ヒッチハイクは一度やっちゃうとわりと平気でどこでも出来るようになります。自家用車で旅するようになると時々困るのがハイキングや山歩きをして出発地点と到着地点が離れている時です。バス等で戻れる場合もありますが、たいてい本数が限られていたりして不自由します。そういう時こそヒッチハイクが便利です。

家族4人でヒッチする時は、4人も一度に乗せてくれる車は少ないので、2組に別れてどちらが先に目的地に着けるか競争します。同じ場所に立って車を停めようとしてもしょうがないので、どちらかの組が先に歩いて行って車を停めやすい良い場所を探すことになります。残った組もなかなか車が停まってくれないと場所を変えたくなって歩き出してそのうちに追いついてしまうこともあります。先に歩いて行った組はやって来る車一台一台にもう後ろの組が乗っているのではないかと気になります。そういったハラハラ・ドキドキ・ワクワクの気持ちを味わえるのもヒッチハイクの楽しさです。

《写真をクリックすると拡大表示します》

沖縄本島、廃村のガジュマルの木と廃家。

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