ケアンズ滞在型「オーストラリア的」家族旅行

乗馬

Last update : 1998/07/19


驚きました。初心者にも速足(トロット)や駆足(キャンター)をやらせるとは!落っこちそうになりながらもユーカリ林の中や草原や砂浜を馬で駆けて行くのは最高に気分そう快でした。

馬選び

朝7時半にホテルまで車で迎えに来てくれて、そこから「Springmount Station」という牧場まで1時間半のドライブです。牧場に着くとティーとお菓子で一休み。最初に乗馬経験を聞かれてそれぞれに合った馬を選んでくれます。もう15年も乗っているという人もいれば、今日が全くの初めてという人もいます。

私は「2〜3度乗ったことがある、2〜3時間のレッスンも受けたことがある」(北海道の日高ケンタッキーファームという所でやりました)と言うと、ペブルスという名前の馬を選んでくれました。「この馬は、他の馬が走り出すと付いて行こうとするから気を付けてね。最初はビックリするけど、大丈夫だから。よく走るよ。」と言われました。オイオイ、私はまだ馬を走らせたことなんてないんですけど、ひょっとして私の乗馬経験が豊富だと勘違いされてしまったのではないだろうか、と少し不安になり、その事を言おうかなと思っているうちにもう次の人の世話に行ってしまい機会を逃してしまいました。う〜ん、大丈夫だろうか。(その後、言われた忠告の正しさを身を持って知ることになります・・・)

出発

総勢15名くらいで牧場を出発しました。ゆっくり歩いているにもかかわらず、そのうちに上手な人はどんどん前の方に、下手な人はだんだん離されていき、自然と2つのグループに分かれ、その後全く別行動でした。もちろん我家は後のグループです。

川を渡り、坂を登ったり下ったりして、ユーカリ林を抜けて行きます。途中で「速足をします」ということで、200〜300mくらいトロットしました。これはズンズンズンズンと鞍がお尻を突き上げてきて、どうもうまくリズムに乗れません。本当は腰を浮かせたり下ろしたりしながら乗るのですが、腰を浮かせるにはちょっとあぶみが長すぎたみたいです(と、あぶみのせいにする)。

最初の駆足

林を抜けて裸地の上り坂のふもとに来ました。ここで「今からキャンター(駆足)をしますが、娘さんは大丈夫ですよね?息子さんは念のためキャンターは止めておいて後からトロットで登らせましょうか?」とガイドの人が私に聞きました。家族の中では娘が一番乗馬が上手だ(十数時間レッスンを受けている)とあらかじめ言っておいたので、私はてっきり娘だけキャンターをして、それ以外の人はゆっくり行くのだと思って「それでいいです」と答えました。ところが、それは息子以外全員がキャンターをするということでした。

最初にガイドの人がお手本を見せます、ということで馬の腹を蹴って、腰を浮かせて駆足で坂道を登って行きました。そうするといきなり私のペブルスがそれを追って駆足で走りはじめました。オイオイ、まだ心の準備も体の準備も出来ていないのに、とあせって、腰を浮かせて前傾姿勢を取って手綱を短く持ってと教えられた通りにやろうとバタバタしているうちに何とか落馬せずに坂の上に着いていました。

2度目の駆足

坂の上で馬を下りて休憩です。水を飲みながら、雄大な回りの景色を眺めながら、ひとしきり初めての駆足の興奮をお互いに語り合います。馬が大好きな娘はずっと自分の馬から離れずに、たてがみに絡み付いた草の実を取ったりして世話を焼いていました。

出発して途中でもう一度トロットをして、2度目のキャンターをする開けた場所に来ました。今度は平地だから前よりもスピードが出ます。私のペブルスはまたまたガイドの人の馬に続いて飛び出していきました。今度は驚いたことに、スッとうまく腰を浮かせた前傾姿勢を取れてバランスよく乗ったまま駆足出来ました。これだとトロットよりも腰骨への負担もないしいいぞ!1〜2度体のバランスがくずれて横に落ちそうになりましたが、駆足を楽しむことが初めて出来ました。

昼休み

午前中2時間半の乗馬の後、牧場に戻ってから、野外でじゅうじゅう焼くバーベキュー・ステーキといろいろなサラダ、フルーツのランチです。満腹になってしばらくのんびりした後は、近くの広々した草原でブーメラン投げをして遊びました。息子が一番上手で、それ以外の人は皆全く駄目でした。息子だけ左利きなので、他の人は使えない左利き用ブーメランがたまたま良く出来ていたのかもしれません(と、ブーメランのせいにする)。

その後、近くの川に行って、そこでターザンのように木に結んであるロープにぶら下がって橋の上から川に飛び込むのをやりました。川の水もそれほど冷たくないし、面白くて3回も飛び込みました。息子は怖がってとうとう飛び込まなかったけど、娘は1回だけ飛び込みました。

午後の乗馬

とても愉快な昼休みの後は、また2グループに分かれて今度は違うコースの乗馬です。途中でまたトロットをやって、それからキャンターもしました。この時は最初のガイドの馬には付いていかなかったけど、その次に続いた馬につられて3番目のスタートとなりました。でも2番目の人が今日が乗馬が初めての人で、すぐに駆足から速足になってしまっていて、その馬に追いついてからは、ペブルスも同じく速足で付いて行ったのでちょっとつまらなかったです。ペブルスは前の馬を追い抜こうとはしないようです。もう一度トロットもしましたが、どうもこれはリズムに乗れなくてガクガクお尻を打っているだけのような気がします。

最後の駆足

途中で一度馬を下りて休憩した後、最後のキャンターです。今度は前の馬につられて飛び出さないように、ペブルスの手綱をギュッと引き締めて、なるべくペブルスの顔をガイドの馬からそらしていました。

最初の馬が行き、2番目に私の妻の馬が行きました。ところが、馬が駆足で走り去るのをとうとう聞きつけたのか、私のペブルスはバタバタと暴れだして走りだそうとします。「Not yet! Not yet!」と声をかけて手綱を引くけど、とうとうペブルスは走り出してしまいました。しかも100mくらい先に行った前の馬に追いつこうと全力疾走です。オイオイ、これはキャンターじゃなくてギャロップです。競馬に間違って出てしまったみたいです。(後に残ったもう一人のガイドが「ワーオ」と言って驚いていたと息子が後で教えてくれました。)

凄いスピードで走ったので、前の馬にとうとう追いついてしまいました。ペブルスは追い越しはしないので、急に前の馬のスピードに合わせるから、まるで急ブレーキがかかったようになって、私の体は馬の前方に飛び出しそうになり一瞬あせりました。(後ろから凄い足音でぐんぐんせまってくるから恐かった、と後で妻が言っていました。)ようやくギャロップからキャンターに戻りましたが、無茶苦茶揺られたせいで、頭のヘルメットが顔の方にずり落ちてきてよく見えなくなるし、2度ほど馬から落ちそうになるし、靴があぶみにスッポリはまって抜けなくなるし、もう大変でした。

う〜ん、でも終わってみるとこの最後の駆足がとても印象的で愉快でした。もう一度この牧場に来て乗馬するなら、ためらわずに間違いなくペブルスを指名します。

次はビーチ・ライディング

乗馬があまりにも楽しかったので、日本に帰る前々日にもう一度別の場所ですることにしました。今度は海の砂浜で馬を走らせたくて、そういう場所を選びました。馬場を出発してサトウキビ畑や熱帯雨林を抜けて、砂浜に出ました。そこでトロットやキャンターを何度もしました。今度はあぶみを少し短めにしてもらったせいか、ようやくトロットも何とかリズムに乗れるようになりました。

乗馬をするには

ケアンズ周辺にはたくさん乗馬出来る所があります。料金は最初に行ったSpringmount Station (Tel:070-93-4493)が、ケアンズ市内のホテルまでの送り迎え付き一日コースで大人A$80(1A$=約90円)、子供は半額でした。ここは日本人のガイドもいるので言葉の心配は要りません。

2度目に行ったBeach Rides (Tel:070-98-7583)は、ケアンズより北、ポート・ダグラスよりさらに北、モスマンよりもうちょっと北のWonga Beachという所にあります。こちらは送り迎え無し半日コースで大人も子供もA$45、ポート・ダグラス内のホテルまでの送り迎え付きだとA$55でした。

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